小樽市(花園2・森井秀明市長)は、空いているアパートを市営住宅として借上げる新事業「小樽市既存借上住宅制度」を実施するとし、賃貸住宅を所有する事業者を対象に、5月10日(水)14:00から消防庁舎(花園2)6階講堂で、同制度についての説明会を開いた。
平成26(2014)年度に策定した「小樽市住宅マスタープラン」に基づいて検討が進められ、今年度から、子育て世帯が少ない負担で利便性の高い町の中心部に住めるよう、民間事業者等が所有する既存の賃貸住宅の空き住宅を、市が市営住宅として借上げ転貸するもので、子育てしやすい環境整備と空き家対策へ繋げたいとしている。
入居できる世帯は、未就学児童がいる市営住宅の申込要件を満たす世帯で、市営住宅を公募する(偶数月)8月頃に入居希望者を募り、入居は10月を予定。市営住宅並みの賃料で住むことができる。
借上げる住宅の条件は、西側が錦町・色内、東側は若竹町、南側が稲穂・富岡・緑・入船・松ヶ枝・奥沢1~2丁目・真栄1丁目・潮見台1丁目の範囲に建つ住宅で、今年度は10戸程度を募り、今後、3年間で約30戸を見込んでいる。
昭和56(1981)年6月1日以降に着工した住宅で、耐震基準に適合している場合は、それ以前でも可能とし、2LDK又は2DK(50㎡以上80㎡以下)。
当初の借上げ契約期間は10年で、入居状況や建物の状態を確認し、さらに10年間の契約を延長する。契約期間中は、入居者の有無に関わらず事業者に借上料を支払う仕組み。
担当職員は、「市の中心部に市営住宅がなく、まちなかでの市営住宅需要に対応するため、既存の住宅を市営住宅として貸すことで、子育て世帯を応援し、空いてる住宅にとっても、埋まる(利用する)効果が得られる」としている。
しかし、この事業は、森井市長が選挙公約で、「中心市街地に市営住宅を建設し、中心部から街づくりを再構築します」と大見得を切り、財源難で実現できなくなったことへの言い訳でしかないことは明らかだ。
問合せ 0134-32-4111 内線354 市建設部建築住宅課
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