2014(平成26)年7月13日、小樽市銭函のドリームビーチの市道で起きた3人死亡・1人重傷の飲酒ひき逃げ事件で、最高裁は4月18日付で、札幌市西区の飲食店従業員・海津雅英被告(34)の上告を棄却する決定を下した。これにより、海津被告を懲役22年とした地裁、高裁の1、2審判決が確定した。
同事件では、海津被告は現場から逃走し、「朝からビーチに来て、酒を飲んでいた。携帯電話をかけながら運転して、前を良く見ていなかった」と語り、3人の若い女性の尊い命が一瞬で、「酒とながら運転」による無謀運転の犠牲になってしまったことで、全国的に大きな反響を呼んだ。
当初、札幌地検は、自動車運転処罰法違反の過失致死傷罪などで起訴したが、遺族は、これを不服として、これよりも重い危険運転致死傷罪の適用を求める署名運動を広く展開。7万人超の署名を沿えて札幌地検に提出。地検は、異例の訴因変更を札幌地裁に要求し、危険運転致死傷罪の懲役22年が求刑され、札幌高裁もこれを支持していた。
海津被告は、「脇見運転が原因」として過失致死傷罪の適用を求め、最高裁まで争ったが、懲役22年が確定した。飲酒運転と携帯操作の無謀運転に裁きは下ったが、突然に奪われた若き3人の女性の命と人生が戻ることはない。
◎関連記事 ◎関連記事 ◎関連記事