小樽市立高等看護学院(東雲町9・馬渕正二学院長)は、第50回目の入学式を、4月7日(金)10:00から同校体育館で開き、看護師を目指す男子2名を含む30名が入学した。
昨年度までの並木昭義氏から馬渕氏に、再び学院長が交代し、森井秀明市長、横田久俊市議会議長、厚生常任委員会の市議会議員、病院関係者、父兄・在校生(2年32名・3年28名)が出席した。
入学生1人1人の名前が読み上げられ、不安と希望を抱き、3年間の学院生活がスタートした。

森井市長や横田市議会議長もエールを込めて祝いの言葉を述べた。
在校生を代表し執行望友さん(3年)は、「私達が追い求める理想の看護像に近づくためには、日々の努力が必要。これからの学院生活では、より深い医学・看護技術など、学ぶべきことは沢山ある。しかし、看護の勉強だけでは成り立たない。看護の対象は人間。喜び、悲しみ、苦しさに寄り添うためには、私達には人間性の豊かさが求められる。そのために、これから出会うすべての人から、多くの知識や貴重な経験を聞き、真摯に受け止め学んでほしい。困難を乗り越えた先にある達成感を感じる機会も多い。一方で、戸惑いや無力さを感じ、挫折しそうになるが、友人や先生、家族のことを思い出し、決して1人ではない。同じ看護の道を志すものとしてお互いに手を取り合っていきましょう。一緒に目指す看護の道を模索していきましょう」と祝辞を述べた。

式を終えて、北村勇人君(18・小樽潮陵高校出身)は、「高校2年生の時に進路を決めた。患者さんに感謝され、技術面でも優秀な看護師になりたい。教科書も届き、大変そうだと思ったが頑張りたい」と述べた。
本間愛海さん(19・小樽潮陵高校出身)は、「小学生の頃、母の病気をきっかけに、患者さんを支えられる職業に就きたいと思った。患者さんの精神に少しでも寄り添えるような、心優しい医療を届けられる看護師になりたい。一生懸命勉強し、3年後の国家試験に合格したい」と決意を新たにした。
今年度の18歳から28歳までの入学生30名のうち、20名が地元小樽出身者だった。10日(月)から通常授業が始まる。
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