函館税関は、小樽税関支署配備の新監視艇「かむい」(成田秀樹船長)の就役式を、4月5日(木)13:30から、小樽港第3号埠頭13番岸壁(庁舎側基部)で実施し、牧谷邦昭函館税関長をはじめ、梶山裕司小樽海上保安部長ら約20名が出席し、新監視艇の就役を祝った。
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函館税関管内は、函館港「しらかみ」、釧路港「はまなす」と新監視艇「かむい」の3艇の監視艇が配備され、北海道及び北東北(青森県・岩手県・秋田県)海域も同税関の管轄。
監視艇「かむい」は、全長29.15m・全幅5.7m・総トン数76トン・船員定員6名・旅客等定員14名。4サイクル船用高速ディーゼル2基を搭載し、神威より500アップの3,500馬力、走力を増加させ、船下横にステップを設け、これまでよりも約6m長くし安定性を出した。
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牧谷税関長は、「テロ関連物資や不正薬物の水際での防止に努め、昨年全国での税関で没収した覚醒剤の量は、過去最高となる約1,500kgとなり極めて深刻な状況。ここ小樽港においても、平成26年12月に外国船乗組員ロシア人による覚醒剤27kgを押収した。新監視艇”かむい”は、性能も大幅に向上し、小樽港を拠点とする水際での威力をますます発揮すると期待している」と挨拶した。
テープカットや国旗と税関旗の掲揚・清め式、乗組員の紹介が行われ、その後、監視艇に乗船し、会場から高島・祝津方面を約25分間の海上巡回を体験した。
◎函館税関