東日本大震災から6年を迎えた3月11日(土)、小樽市内でも震災や原発事故を振り返る催しが行われた。

参加者は、震災発生時刻14:46に被災地に向けて黙祷した後、市内在住のピアニスト三浦明子さんの伴奏で「ふるさと」と「花が咲く」を合唱し、震災被害者へ哀悼を捧げるとともに、被災地への思いを新たにした。

同センターでも、14:46に黙祷を捧げた後に映画が上映され、映画終了後は、安孫子監督によるトークショーが行われた。
同監督は小樽市出身で高校卒業後に上京し、テレビ番組等の映像制作に従事。現在は東北大震災や原発をテーマにしたドキュメンタリー映画を製作している。

また、映画の主人公の猪俣さんが舞台に登場するサプライズの一幕もあり、会場は盛り上がった。猪俣さんは、「放射能汚染による熊や鹿、猪などの出荷制限が引き続き行われている」と話すなど、原発から遠く離れた山深い自然と共に暮らすマタギの生活にも、大きな影響があることが、会場に集まった人々に伝えられた。
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