小樽市議会(横田久俊議長)平成29年第1回定例会の予算特別委員会(前田清貴委員長)が、3月3日(木)13:00から市役所(花園2)別館3階第2委員会で行われた。
自民党酒井隆行・公明党斉藤陽一朗・民進党高橋龍の各議員が、2月9日の夜間に行われた市道住吉線における排雪作業の現場に、森井市長が出向いたことで作業が中断したことに関する質問を行った。
市道住吉線は、1月25日に排雪することを市の除雪対策本部で決定し、翌26日に業者に伝えられた。しかし、作業前日の2月8日に急きょ、排雪を取り止めることに変更したが、同本部から業者には伝えられず、そのまま業者が2月9日に作業を行っていた。
突如、現場を訪れた森井市長が、現場作業員とやりとりをした結果、作業が中断することとなったが、その市長指示を巡り、多くの疑問が沸き起こっていた。
各議員は、現場への指示は、除雪本部から事業者へ作業変更の連絡をした上で、事業者から現場へ行われるべきことを前提として、森井市長が現場の作業員に指示をして作業を止めたかどうかを質した。
市長は、「作業内容について確認を求めただけで指示をしていない」と繰り返した。これに対し、高橋議員は、それでは現場が何をもって作業中止を判断したのかを確認して、同委員会開催中に報告することを求めた。
当日、森井市長が現場に出向くことになったのは、石田博一議員から電話連絡を受けたためだ。市長は、同議員から「危険な作業が行われている」と連絡を受けて現場に出向いたと説明したが、同議員から安斎議員に伝えられた話では、同議員は排雪しないと決まった路線で排雪作業が行われているのを発見して森井市長に通報したとしており、食い違っている。◎あんてつ通信
森井市長が進める除排雪施策においては、排雪の基準が曖昧な上、市長自身がパトロールと称して、あちこち動き回って集めてきた情報が、排雪路線の決定に織り込まれている現状に対する疑念や不平等を感じる声が、市民から多く上がっており、各議員が議会で質問することに繋がっている。
昨年11月14日に開催された除雪懇談会では、参加した市民から「ホームページなどで事前に路線の排雪予定を知らせてほしい」といった要望が出されたが、市は難しいと説明して実現していない。森井市長は、路線の排雪予定を早急にホームページなどで公開するなど、自身が唱える情報のオープン化を通じて、市民の疑念や不平等感を解消する責任がある。
同委員会は3月10日(金)まで6日間にわたって行われる予定。
◎H290303小樽市議会 予算特別委員会(1日目)1
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