小樽市消防署オタモイ支署(オタモイ3)が完成し、3月1日(水)から業務開始となり、9:00から同署車庫内で落成式が執り行われた。
森井秀明市長をはじめ、上林猛副市長・横田久俊市議会議長・市議会議員ら33名と、明井隆生消防本部消防長ら11名の消防関係者が出席した。
平成26年度から、地域に合わせた消防力の充実強化を図るため、長橋出張所と塩谷出張所を統合した消防署の建設事業を3ヵ年計画で進め、このほど、消防署オタモイ支署と同敷地内に小樽市消防団第8分団詰所が完成し、これまで以上に消防署員と消防団の連携を密にした。
庁舎概要は、鉄筋コンクリート造2階建・延べ床面積612.40㎡。配置車両は、5トンタンク車・2トンタンク車・ポンプ車の3台と、高規格救急車1台。配置人員28名。1階は、車庫・救急消毒室、物品庫、ホース・防火衣乾燥室。
2階は、事務室、食堂、物品庫、仮眠室10室。うち9・10号室は洗面室と浴室・トイレを一区画にし、女性消防士用に対応した。男子用の洗面室と浴室も別に設置。屋上には、災害時に地域住民に周知するサイレンを設置。庁舎正面の外壁には119のデザインが施され、この建物が消防庁舎であることを分かりやすくしている。
同詰所は、延べ面積97.07㎡で鉄骨造平屋建、配置車両は多機能型車両。約50名の団員が所属し、毎月10日の防火の日に集まり夜回りの詰所として使用。その他の会議等に活用される。塩谷17分団は現在のまま。
はじめに、車庫前でテープカットを行って完成を祝い、森井市長は、「この度の長橋出張所と塩谷出張所統合により、人員と車両が集約され消防体制と救急体制の充実強化を図ることができた。これからは、オタモイ支署を拠点として地域の防災防火、市民の安心安全を目的に職員が心を新たにして一丸となって防災消防業務に努めてもらいたい」と挨拶した。
続いて、横田議長は、「いついかなる時にも、災害の警戒や被害の軽減に全力を挙げ、市民の生命や財産を守る職務を担っている。新庁舎が完成し、地域防災の拠点として新たなスタートを切り、地域の安全のためより一層の協力をお願いし、市議会としても消防防災体制の強化を図り、市民が安心に暮らせる街づくりを推進してまいりたい」と祝辞を述べた。
その後、出席者に施設内部が公開された。小樽市では、4月から2名の女性消防士を採用。配属場所は未定。
◎小樽市消防署オタモイ支署