市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)と小樽在住の絵本作家こぐれけいすけ氏が協力して、同館だけのオリジナル絵本を製作する企画がスタート。
当初予定のワークショップ最終日3月11日(土)、絵本の進捗状況は60%。完成まではまだ時間がかかる見込みだ。
今年1月に、こぐれ氏が描いた8枚の表紙の中から、読んでみたいものとして一番多く投票された絵本を製作するという企画を始まり、透明のコップから連想する「どこいくの?」が選ばれた。
同氏が講師となり、子ども達と一緒に絵本作りを行うワークショップを、2月11日から3月11日までの毎週土曜日10:00〜12:00、同館児童室で開き、初日は、子ども9名を含む18名が参加した。
コップからストーリーをみんなで考え、にぎやかにスタートを切った。その後は同氏がストーリーを考え、主人公のコップ君のユニークな日常を綴った物語を40ページにまとめ、幼児向けの絵本を製作中だ。
ワークショップ最終日となる11日、会場で同氏は原画の色塗りに精を出しているところで、まだ絵本の完成には至らず、25日(土)までの延長を決めた。
会場には、図書館を訪れた子ども達が自由に行き来きし、絵本作家の作業の様子を覗くことができ、会話しながら絵を描き始める子ども達が自然に集まった。
花園小学校5年の本間あゆみさんは、「参加して3日目、色々な絵を描くことができてとても楽しい。これまで図書館ではやっていなかったが、このような経験ができて勉強になりました」と話した。
同氏は、同館100年記念式典の中でワークショップを開いた時に、子ども達の生き生きとした姿を見て、この企画を考案し持ちかけ、子ども達の好奇心を創作に活かしたいと絵本作りを始めた。「この企画は、同館だからできることで、毎週土曜日に、子ども達の会話に耳を傾けながら、この場所で筆を動かすのは良いプレシャーとなり、今後も続けていきたい。次作もこちらでオープンにして製作したい」と話した。
鈴木館長は、「完成後は、読み聞かせを実施する。この様子を写真入りで記録に残したい。今後、継続してもらえらばと思う」と話した。
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