小樽海っ子倶楽部(舘山信治代表)は、磯場の生物を考える「小樽海っ子番屋”特別編ニシン”」を、第1回目2月11日(土)と第2回目12日(日)に開催した。
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今回は、おたる水族館の協力を得て、ニシンのレクチャーや直接ニシンに触れた。常設展示の2歳から5歳以上400尾のニシンが泳ぐ水槽を見学。冬にやってくるトドとニシンの関係。番屋に移動し、浜のかあさんが手作りしたニシンづくしの昼食を味わった。
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「ニシンは、動物プランクトンを食べる回遊魚。サハリン系群と石狩湾系群に分かれ、大量に群れで産卵し、水深1m以下の海岸の生物を育む海の森『藻場』に産卵。卵は約1.5mmで、沈性・粘着性で固まり状になって海草に付着(子持ち昆布)し、群来が見られる。うろこは骨のみから構成され(骨鱗)、形は円鱗。鱗がすぐに落ちるデリケートな魚。1歳で体長15cm・2歳で24cm・3歳で27cm・4歳で30cm以上になり、2歳で成熟する」と語った。
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ニシン展示水槽前で、特別にオキアミの給餌を見学。ニシンは、浮いている餌のみを食べるなど、ニシンの知られざる特徴を学んだ。
ベンギンの雪中さんぽを実施する屋外ペンギン広場から、トド岩に横たわる野生のトドや、特別展示の最長の深海魚「リュウグウノツカイ」冷凍標本(3m)を見たり、参加者は珍しい生き物に興奮した。
茨木家中出張番屋へ移動して、浜のかあさんが用意してくれたニシン群来丼やニシンの味噌汁、ニシン漬け・松前漬けの昼食に舌鼓を打った。
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5歳と小学1年生の男の子は、「ニシンを触ったり、トドを見たり楽しかった」と話し、母親は、「先日、ニシンをもらい料理したが、今回のメニューも参考にしたい。身近な魚について勉強しようと参加した」と話した。
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