警察庁長官と全日本交通安全協会長が交通安全功労者に贈る「交通栄誉章(緑十字章)」を、市内在住の廣瀬保男さん( 74)と不藤義光さん(81)が受章した。廣瀬さんは金章を、不藤さんは銀章をそれぞれ受章。
表彰式は、1月20日(金)東京都文京シビックホールで開催された、第57回交通安全国民運動中央大会で既に行われており、出席した廣瀬さんに表彰状と緑十字金章が授与され、妻のきよ子さんには、受章者の配偶者に贈られる感謝状が全日本安全協会長から授与された。
2月2日(木)は、14:00から小樽警察署(富岡1)署長室で、廣瀬さんから受章報告と、表彰式を欠席した不藤さんへ、山口広行小樽警察署長から表彰状と銀章の伝達が行われた。妻の敏子さんには小樽交通安全協会本間義章副会長から感謝状が伝達された。
廣瀬さんは、車販売と車両整備の会社を経営しており、交通安全に対する関心が高く、これまでも社員の交通安全教育等に力を入れ、小樽交通安全協会の役員をはじめ、小樽地区安全運転管理者協会や安全運転管理者事業主会の副会長を長年務めている。
今回の受章について、「長年携わっている交通安全活動で、表彰を受けたことに重みを感じている。これまで社員が交通安全に協力してくれたから、この度受章することができたと思っている」と話した。
不藤さんは、小樽市の交通安全指導員が投稿した新聞記事を読んだことがきっかけで関心を持ち、同指導員になった。その後、小樽地域交通安全活動推進委員になるなど、長年、ボランティアで交通安全活動に従事してきた。
不藤さんは、「まさか自分がこのような章をいただくとは思っていなかった。指導員の仲間や先輩がいたから、これまで続けられ受章につながったと思う。妻の協力も大きかった」と話した。妻の敏子さんは、「夫が出席する交通安全の行事は、家庭の都合に優先させていたけれども、協力といってもそれだけです」と夫の受章を喜ぶように控えめに答えた。
交通栄誉章(緑十字章)は、長年、交通安全のために顕著な功労のあった方や、無事故運転に努め、他の運転者の模範になる優良運転者等を表彰するもの。自動車の飛躍的な激増にともない、交通事故が急激に増加していた1961(昭和36)年に、交通事故防止に資することを目的に制定され、小樽では、過去に金章は4名、銀章は14名が受章している。
この後3名は、山口署長や本間副会長を交えて懇談を行い、これまでの活動についての思い出や、若い世代にもっと交通安全推進活動に参加してほしいといった話を交わした。