旧手宮線周辺マップ完成!商大・地(知)の拠点整備事業


 小樽商科大学(緑3)は、文部科学省「地(知)の拠点整備事業(COC事業)」の一環で、同大言語センター・井上典子教授と留学生7名・日本人学生6名が、「旧国鉄手宮線で巡る外国人観光客のための小樽散策マップ作成」のプロジェクトチームを作り、このほどマップが完成。2月10日(金)に納品を済ませた。同時に15:00から、JR小樽駅周辺や小樽市観光物産プラザ、雪あかり会場などで観光客へ配布。観光案内所等へも配置した。
cocmap.jpg これまで旧手宮線周辺に特化した観光ガイドマップが作成された例がなく、期待が集まった。マップは、定型外の6項6つ折で、COC事業で1,000部発行。同センターから6,500部を増刷した。
 旧手宮線の遊歩道の整備完了に合わせ、手宮線を小樽の観光資源として発信する絶好のチャンスと考え、昨年5月に同プロジェクトを開始。中国やイギリス、フランスからの留学生と日本の学生が知恵を出し合い、外国人観光客へ行ったニーズアンケート100名分を参考に、もっと外国人に手宮方面を散策してもらい、博物館などを巡ってもらい経済効果に繋げようと制作した。
 小樽や日本の文化を知らない留学生が加わることで、アイディアやグローバルな視点を取り入れ、穴場的な店舗を盛り込み、アジア圏の人にも理解できるシンプルな英語を使ったマップが出来上がった。
 店舗よってはカードが利用できないこと、両替できる銀行などを、留学生の意見で知り得たことをメモに記載している。
 マップで説明しきれないことは新たに動画を制作し、QRコードで読み取り確認できるのが、これまで手がけたものとの大きな違い。手宮線を列車が走る古い映像や主なイベント、小樽市総合博物館本館と運河館の紹介の3つのパターンがある。

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 表紙には、アマチュア写真家・眞柄利香さんが、旧手宮線に桜が咲く頃撮影した写真を採用。小樽市産業港湾部観光振興室や小樽市教育委員会の協力も得た。
 リーダーの丹生谷果歩さん(21)は、「レイアウトも自分達で行い、伝えたい内容を盛り込んだ。マップを見て散策を楽しみ、表紙の方は、小樽のイベントや手宮線付近の美術館や博物館、手宮線の歴史を掲載した。じっくり読んでもらいたい」と話す。
 井上教授は、「これまで制作したパンフレットやマップを手にしている観光客を見かけると、達成感を感じ嬉しくなる。外国人が行ってみたくなる情報を盛り込み、日本人学生と留学生との協力で良いものが完成した」と期待を寄せた。
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