冬の小樽をロウソクの灯りで彩る「第19回小樽雪あかりの路」が、2月3日(金)に開幕し、12日(日)までの10日間、多彩なイベントを繰り広げ、市内各所のあかりの路会場もイベントを盛り上げる。
17:00から浅草橋街園で、オープニングセレモニーが行われ、中村全博実行委員長をはじめ、市長やミスおたるが出席し、浮き球キャンドルの点灯式を行い開幕を祝った。
今年で10回目の出演となる平間さと子氏が、凍てつく浅草橋街園の中央にあるハートのオブジェでピアノを奏でた。浅原富希子氏率いる小樽雪あかりの路Gospel Choirの中学生から大人までの17名がラブメドレー3曲を歌った。
運河の水面には、200個の浮き球キャンドルが優しい灯りを放ち、幻想的な光景に包まれた。メーン会場の運河や手宮線会場は、あかりを楽しむ大勢の人々で賑わった。
天狗山会場では、18:30のオープニングセレモニーに続き、子ども達によるたいまつ滑走が行われた。次いで、雪山を飾る600発の花火が打上げられ、集まった人々は歓声を上げていた。
市内42ヶ所であかりの路会場が開かれ、そのひとつマリーナ地区(築港)では、石原裕次郎記念館と小樽マリンウェーブ、株式会社ホープ・ワンの3社合同で、70mの雪の通路や様々なオブジェを制作し、昨年より少し多めのロウソク230個を灯した。
裕次郎館が今年の夏で閉館となり、最後の参加。「裕次郎に捧げる雪あかり」をテーマにして、1月23日(月)から3社が協力して制作に取り掛かった。
今年は節分と重なり、18:00からオープニングセレモニーとして「豆まき」を実施。裕次郎館マスコットキャラクター”タルピー”やおたる運がっぱ、職員らが鬼に扮し、市民が参加して賑やかに豆まきが行われた。
同会場の70個のワックスボウルは、同館オリジナルで、ティッシュペーパー20枚をビーチボールに貼り付けて形を作りパラフィンを塗った手間隙かけて手作りしたもの。マリーナ会場ならではのあかりを演出している。
2012(平成24)年から参加しているホープ・ワンの天野友嗣代表取締役は、「この会場は静寂で穴場的な、裕次郎さんのふたりの世界のようなロマンチックな会場。カップルで静かに訪れ、写真撮影を楽しんでもらいたい。
裕次郎さんには、小樽観光に貢献してもらい、裕次郎記念館が無くなるのはとても残念ではあるが、裕次郎さんに捧げる気持ちで、みんなで制作に励んだ。マリーナならではの雰囲気を多くの人に知ってもらいたい。ゆっくりご覧いただき楽しんでもらいたい」と呼びかけた。
同地区の開催は、2月3日(金)~5日(日)・11日(土・祝)・12日(日)の5日間。点灯時間は17:00~19:00、マリーナ内の休憩所で飲み物を100円で提供。駐車場とトイレ完備。
浅原硝子製作所(天神1)は、3日(金)~5日(日)の3日間限定。同所裏手の勝納川や工場周辺にあかりを灯し、川のせせらぎとあかりの共演が楽しめるスポット。所内を開放し、ホットドリンクやフードを提供し、暖を取ることができる。最終日は雪あかりライブを開催予定。