1月5日(木)から、北海道中央バス(色内1)の最上線や山手中通線では、積み上げられた雪で道幅が狭くなったため、バスの運行できなくなり迂回運転をしていることが分かった。
最上線では、緑第2大通りが運行不能となり、山手線が運行する緑第1大通りを迂回している。
同社では「小樽市へは排雪のお願いをしているが、いつ通常運転ができるかは未定」としており、利用者の足に影響が出ている。
最上線を利用している80歳の女性は、「昨日の5日(木)にバスを30分待っても来ないので、おかしいと思っていたら、道路が狭くて走っていないことを知った。今朝も出勤姿の人が来ないバスをバス停で待っているのを見た。
平成8(1996)年の大雪の時は、降った日はバス通りが使えなかったが、次の日にはバスが走っていた。今回、当時のような大雪でもないのに市は何をしているんだ」と話し、バスが迂回する第1大通りまで、2本のストックを突きながら向った。
1月6日(金)10:00から、市役所(花園2)で行われた森井秀明市長の1月定例記者会見では、「排雪が行われないため最上線と山手中通線はバスが走れなくなった。他の市道もかなりひどい状態。昨年は排雪抑制の問題について議論となったが、この状況はどういうことか?」との質問があった。
これに対し森井市長は、「排雪については昨年暮れからどこか厳しいところはないかどうかパトロールは常に行っており、準備は進めている。年が明けてから排雪に対しての段取りは動き始めたところだが、JV構成員との調整の中で、今日の内に調整を行い、今日のうちに排雪に入ることは現状で出来ていない。第2大通りについては昨日においてすでに動き始めているが、JV構成員のほうで今日の今日では難しいということで、残念だが迂回をしている状態。公共交通が円滑に動けないのは問題なので適宜対応したい」と答えた。
また、「パトロールの人員は増員している。パトロールにおいて排雪が必要なところは、都度確認し、しっかり対応する」と述べ、除排雪担当者は、「路線の排雪はまだ行われていない。JVと協議を行い充実していきたい」と話した。
気象庁のデータによると、11月・12月の小樽の降雪量は、少雪だった昨シーズンは152㎝。今シーズンは225㎝で、大幅に増えたように見えるが、2年前は277㎝、その前は238㎝、さらにその前が239㎝と、平年に戻っただけだ。しかしながら、まとまって降り、平均気温も低いため雪が多量に残ってしまっている。
◎気象庁データ
昨年11月24日に森井市長は、除排雪についての取り組みについて、自身の考えを述べたいと、12月定例記者会見直前にわざわざ記者会見を行っており、排雪については、必要箇所ごとに「雪山が大きくなり、これ以上の対応が困難になった時点で必要な個所の排雪を行う」と話していた。
市には、市民から多数の苦情が寄せられているが、市内各所で交差点など大変見通しが悪くなり、道路の通行に支障を来たしている今こそ排雪が求められている。
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