「おたる雛めぐり」中止へ!惜しむファンの声


 小樽市内の施設やホテル、店舗などに展示の雛人形を巡って楽しむ「おたる雛めぐり」が、今年は中止となり、楽しみにしていた雛めぐりファンは、驚きを隠せない。
 このイベントは、2008(平成20)年に、蔵の人形ギャラリーを経営する株式会社瀧本の進藤幸正代表取締役の呼びかけで、市内5会場で雛人形を展示から始まった。
hinameguri-ungakougeikan.jpg 大人のひな祭りワイン会やつるし雛製作体験を実施し、今年開催されると10回目の節目を迎えるはずだった。
 昨年の参加店舗には、すでに中止の連絡済みで、雛めぐりHPでも活動休会中とし、次回の開催は未定と2016年9月に書き込まれている。
 2009(平成21)年開催の2回目から実行委員会(鈴木喜明委員長)を発足し、会場も10会場となり、スタンプラリーも始めていた。
 2010(平成22)年開催の3回目には、前年の3倍の30ヶ所に会場も増え、スタンプラリーも5ヶ所・10ヶ所・20ヶ所・30ヶ所と巡るヶ所によって景品もランクアップさせた。
 実行委員会事務局を人形の瀧本から田中酒造本店(色内3)に移し、2011(平成23)年の4回目では、同店・嵐代志子さんが実行委員長を務め、48店舗が参加し、5回目では過去最高の50店舗が参加するイベントに成長した。嵐実行委員長は、昨年まで同イベントを盛り上げ、貢献してきた。
hinameguri.jpg 冬の閑散期に集客をと、小樽ゆき物語・小樽雪あかりの路・おたる雛めぐりと、真冬の三大イベントとして定着。道内各地から、雛人形ファンが集まり、各会場を巡ってスタンプを集めて楽しみ交流を深めていた。
 雛人形を鑑賞するだけではなく、人形司・山田裕嗣氏の講話や色紙での人形作り、篠笛演奏会、2013(平成25)年からは、小樽市総合博物館ボランティアによる「雛めぐりツアー」も実施され、多くの人が参加した。
 この時期になると実行委員会へ問合せがあり、今年全会場を制覇するつもりだった女性は、中止と知りがっかりしているという。
 嵐氏は、「資金不足となり、参加者が満足できるイベントとして、更に充実させることは無理と思い中止とした。残念に思う」と話した。
 雛めぐりは中止となったが、これまでの参加店舗は、独自に雛人形を展示し、雛まつりを開催する予定。田中酒造は2月10日(金)からひな祭りを、小樽市総合博物館運河館(色内2)は2月中旬に昭和初期の2組の雛段飾り展示し、26日(日)雛まつりを実施。トレノ(手宮1)・小樽貴賓館(祝津3)なども雛人形を展示する。
 今後、雛人形を展示する店舗の日程等をまとめて発表する予定。来年、再開できるかどうかは不明。
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