市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)は、小樽在住の絵本作家こぐれけいすけ氏の協力を得て、同館だけの絵本を製作する企画が始まった。
同館入り口付近に展示中の同氏が描いた8つの表紙を見て、読んでみたいものを選び、票の多く集まった表紙の絵本を製作するという、図書館と作家が連携し、子ども達の想像の世界を盛り込んだ絵本が生まれるユニークな企画だ。投票期間は1月4日(水)から1月26日(木)まで。
同氏が、同館100年記念式典の中で、ワークショップを開いた時に、子ども達の生き生きとした姿を見て、この企画を考案し持ちかけた。
同氏が描いた絵本の表紙は、「じょせつしゃジョセフ」・「どこいくの?」・「たぐぼうや」・「こまったライオン」・「さかなかな?」・「たこドリル」・「ぶたはな」の8枚。それぞれの表紙にちなみ、「ぶたはな」には「はなとはなはどっちがきれい」や、「たこドリル」は「たこのドリルは何本から」など、質問が書かれている。回答用紙が投票数となり、一番多く票が集まった表紙の絵本を製作し、同館だけの貴重な絵本が完成する。
鈴木館長は、「全国の図書館でもあまりない取り組みとなり、本来の図書館は、本を借りる、調べものをする等に利用することが多いが、絵本の創作の手伝いをする貴重な体験となり、子ども達の想像の場が広がる。最終的にその絵本が出版できれば」と期待を寄せた。
同館担当職員は、「表紙を見て想像を膨らませて、どんどん応募してもらいたい」と呼びかけた。問合せ:0134-22-7726 市立小樽図書館