おたる水族館(祝津3)の冬期営業が、12月17日(土)10:00から始まった。冬ならではの展示や生き生きとした魚達の姿を楽しもうと、多くの家族連れが集まった。
同館は、冬の営業を開始して6年目となった。趣向を凝らした展示が企画される中、ゴマフアザラシの飼育展示施設「凍るど!プール」を新設した。同時に「なんまら凍れ槽」も試験飼育水槽として設置。冬ならではの生き生きとしたアザラシや魚の様子を展示紹介する試みだ。
イルカスタジアム前に、昨日完成した28.26㎥(8m×4.5m×深さ1m)のプールに、ゴマフアザラシ3歳のまーくん(オス)・ぴよた(オス)・ももこ(メス)の3頭が、冬期営業の間ここで過ごす。
昨年度までの冬の間は、同館入口すぐのカメの水槽に展示していたが、そこより広くて深いプールのため、居心地良さそうにゆうゆうと泳ぎ回っている。水槽の下まで見られるようになっていて、人が近寄ると反応し寄って来て、観客を楽しませた。
10:40から食事タイムが始まり、観客がプールをぐるりと囲んだ。飼育員の生態等の解説のもと、イカナゴとホッケ4.5kgを与えた。14:30からと1日2回の食事タイムがあり、1頭に1日3kgの魚を与えているという。
その横には、試験的に設置された「なんまら凍れ槽」も完成し、オショロコマとヤマメが、真冬の川を想定した屋外水槽で逞しく生活する様子を観察できる。
イルカスタジアムでは、本日最初のショーが11:00から始まり、多くの観客が集まった。最初にオタリア2頭によるショーが始まり、オタリアの首や足の動きを紹介し、得意なジャンプを披露した。引き続き、メスチームとオスチームに分かれ、イルカのショーが始まった。オスチームは、水しぶきを上げるほどの豪快なジャンプを決め、大きな拍手が沸き起こっていた。
11:30から、冬期営業の見所のひとつ、ペンギンの雪中おさんぽが始まった。ジェンツーペンギン11頭が勢揃いし、特設会場に設営したコースをヨチヨチと歩いて散歩。観客から「かわいい!」と歓声が飛び交った。今年生まれた新人3羽も初参加し、担当の飼育員は、「お行儀良くできました」と安堵していた。
そのほか、パノラマ水槽前には、リクライニング椅子を設置し、ゆったりと腰掛けて、魚の泳ぐ様子を楽しめる。
「冬・命の輝き」では、ホッケ・ホテイウオ・サケの卵を展示中。鰊とハタハタは入手次第、展示する予定。
同館・伊勢伸哉館長は、「冬に生き生きとした動物が沢山いる。それらを間近に感じていただければと思う。ぜひお越しいただきたい」と話した。
おたる水族館の冬期営業は、12月17日(土)から平成29年2月26日(日)10:00から16:00まで、年末年始も休まず営業する。
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