功績を称え! 自立更生者と援護功労者表彰


 平成28年度小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰が、12月9日(金)9:30から、市役所(花園2)別館4階第3委員会室で、表彰者3名をはじめ、推薦団体(小樽身体障害者福祉協会・小樽肢体障害者福祉協会・小樽手をつなぐ育成会)の会長ら関係者が出席して開かれ、森井秀明市長から表彰状が手渡された。
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 今年度の表彰者は、身体障害者自立更生者に奥村太枝子さん(74)、身体障害者更生援護功労者に石村良子さん(73)、知的障害者更生援護功労者に石田治さん(76)が決定した。
 小樽市では、身体障害者又は知的障害者であっても、自立更生し、他の障害者の模範となる人を「障害者自立更生者」とし表彰。永年に渡り、身体障害者又は知的障害者の更生支援に尽力し、その功績が特に顕著である人を「障害者更生援護功労者」として表彰している。
 森井市長は「住みよい町、人に優しい町にしたい思いでこの役についているが、皆さんは、すでに実践され自ら行動し、障害のある方を支え、大変心強く思う。市民を代表して改めて敬意を表する」と述べた。
 奥村さんは、肢体不自由下肢障害のハンディがあるが、洋裁学院に通い師範の資格を取得。札幌の会社にデザイナー及びカッターとして勤務し、その後も小樽で仕事を続けた。昭和35年頃に小樽肢体協会手宮分会に入会。平成14年4月から平成22年3月まで、小樽肢体障害者福祉協会の理事を歴任。平成17年には水泳で全国障害者スポーツ大会で2位の成績を修めた。現在も、デイサービス事業の肢体障害者・聴覚障害者合同絵画教室に参加するなど積極的に活動している。
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 奥村さんは、「人に迷惑ををかけないようにとやってきた。この年になって、みんなに支えられ感謝している」と表彰を喜んだ。
 石村さんは、平成56年4月に小樽肢体障害者福祉協会に入会。その後、14年間の長きに渡り協会の理事として尽力。また、七宝焼きなど同協会の手芸教室の講師を務めた。同センターのサービス事業に肢体障害者と聴覚障害者合同の教室があることから、コミュニケーションを取れるようにと手話を10年間学ぶ努力家。
 石村さんは、「ろうあの人に話をかけられて、ただ笑っているだけでは駄目だと、少しでも(言葉)を返したい思いで手話を習い始めた。今では、皆さんと顔見知りになり、バスの中でも会話が弾む」と話した。
 石田さんは、昭和52年5月に小樽手をつなぐ育成会に参加。総会等の行事に積極的に参加し、平成15年北海道手をつなぐ育成会全道大会・小樽大会では、役割を誠実に果たし、これを契機に役員に就任。平成20年4月から4年間にわたり、小樽市知的障害者相談員として、民生・児童委員の経験を生かして務めた。
 石田さんは、「札幌で勤務していたので、定年前までは妻が代理として活動に参加し、定年後は、私で用が足りるのであればと協力を続けている」と話し、小樽手をつなぐ育成会・藤井浄会長は、「石田さんは、縁の下の力持ちで会を支えている」と話した。
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