長年の功績を表彰!小樽市功労者2名


 平成28年度小樽市功労者に、教育文化部門に日本舞踊藤間流師範藤間扇玉氏(77)と、産業経済部門にモリカワ産業株式会代表取締役森川正一氏(78)の受賞が決定した。
 その表彰式が、12月2日(金)9:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で開かれた。所用のため欠席した森川氏に代わり同社常務取締役前田忠良氏と藤間氏に、表彰盾と記念品が贈呈された。
kourousya1.jpg 小樽市では、1970(昭和45)年から、自治・教育文化・産業・社会等の振興発展に顕著な功績のあった者を表彰し、これまでに、自治振興3名・教育文化67名・産業経済27名・社会民生35名を表彰し、今回の2名を合わせると134名となる。
 藤間氏は、幼い頃より日本舞踊一筋に打ち込み、師籍50年以上。日本の伝統文化の奥深さを伝承し続け、公益社団法人日本舞踊協会北海道支部副支部長や小樽伝統文化の会会長を務める。
 おたる潮まつりの誕生と普及、発展に多大な功績を残すなど、本市の文化芸術の普及と振興に貢献した。おたる潮音頭の振り付けを考案し、市内小中学校で潮音頭の踊りを指導し、全校からねりこみに参加し、50周年記念の祭りの成功に尽力した。
 一方、森川氏は、漁業資材の製造・販売のみならず、様々な分野における産業の開発に取り組み、小樽青年会議所理事長や小樽商工会議所副会頭などを務め、小樽の硝子のブランド化に尽力。市の経済の活性化に貢献し続けた。
kourousya2.jpg 小樽堺町通り商店街振興組合を設立し、初代理事長となり、ゆかた風鈴まつり等のイベント企画、加盟店舗のPRに協力している。小樽潮まつり実行委員長も3年務めている。
 森井市長は、藤間氏に「和を遊ぶなどを開催し、多くの親しまれる人が集まる機会を作り、街のエネルギーを感じ、流れを作ってもらった」と話し、森川氏へは、「商店街の活性化に尽力し、様々な場面で協力された。功労者に値する」と2人の栄誉を称えた。
 藤間氏は、「生まれ育った小樽の街で、学ばせてもらった学校に少しでも力添えできたかと、市内の小中学校を回り、踊りの指導をさせてもらっただけで充分満足している。祭りを作り上げた主人や先人の努力を消してはいけないと、1年ずつ続けここまで来た。市民みんなが喜ぶ祭りを目指して作られた潮まつりは、50回目にしてその思いが叶ったような気がする。先人達もとても喜んでいると思う。今後もゆるぎない伝統文化として100年・200年と続いてもらいたいと願う。娘3人はもとより、扇玉会の人達が力となり、皆さんとともにいただいた素晴らしいご褒美。喜び合いたい」と話した。
 代理で出席した前田氏は、「仕事をきちんとする社長で厳しい人ではあるが、周りに優しく気を使う人。余暇を使って、地域や様々な役職を務め、表彰をとても喜んでいる」と話した。
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