市長直接対話を拒絶!8日目の議会休会


 森井秀明小樽市長との議会再開協議を、議会運営委員会(濱本進委員長)で一任された横田久俊議長は、12月14日(水)16:40から市役所(花園2)で開催された各会派代表者会議において、「市長・副市長、正副議長の4者により、インターネット中継や報道機関の立ち合いなど、公開による協議の場を設けることを、森井市長に提案したが、市長がこれを拒絶している」と報告した。
 同会議には、上林副市長が出席し、森井市長が、「議会における答弁に疑義があれば、議会の場で議論してほしい。公開の場の話し合いでは、結果がどうなるか見通せないので、受ける気は無い。打開策に向けて引き続き、理事者側として検討したい」と話していることを改めて説明した。
 この説明に対し、出席した各会派代表からは、「議会が開催できないからこそ、話し合いの場を提案しているのに、それを森井市長が断る理由が分からない。今、何が問題になっているのか分かっていない」といった意見が異口同音に述べられた。
 横田議長は、「市長と協議した結果、決裂するかもしれないが、市民にそれぞれの主張を聞き、判断してもらうことを考えた。明日の朝まで時間があるので再考してほしい」と再度、上林副市長に森井市長と調整することを要請した。
 森井市長は、9日に行われた横田議長の勧告書手交を、「受けたくない」と言って、行方をくらませたが、一方で、同日、記者クラブ室において記者会見を行い、「議会側は議会を止めて、市民が見えないところで、例えば議会運営委員会やそういう場面の中で、発言の撤回を求めている」といった主旨の発言を繰り返した。なお、議会運営委員会は何時でも公開されており、誰でも傍聴は可能だ。
 集まった記者からは、「そういった主張は、マスコミではなく、議会に対して、まず行うべきでは無いか?」「今、市長が展開している自論を勧告書を持って来た、横田議長に直接話せば良かったのではないか?」といった問いに、森井市長は、「これまでも、私の気持ちと議会側の考えも、私なりにやりとりしている。それだから、面と向わないと出来ないわけではない」と、「打開を求める」と口にしていながら、直接、議長と対話することを避けてきた。
 また、「私は自分で行動したいタイプなので、職員に対し『私から議長に直接話しましょうか?』と言うことがこれまでもあったが、『市長と議長の直接の話し合いが決裂すれば、取り返しのつかないことになる』と言って、職員が私を制止していたこともあるので、タイミングを見計らっている」と、議長との直接の話し合いが出来ない理由を、職員のせいにする発言も行っていた。
1214court.jpg 「市民の目の届かない裏で行われている」と言ってみたり、「公開での協議は受け入れられない」と言ってみたり、森井市長の発言にはまるで一貫性が無く、議会再開に向けた関係者の努力をことごとく否定した。「議会を再開してほしい」の一点張りは、自ら対話を進めて解決の方向へ持って行くといった政治の基本姿勢の欠如をさらけ出す格好となっており、市長の資質のあまりの低さを露呈しているだけで、議会、職員、市民らからもあきれられるばかりだ。(写真は札幌地方裁判所小樽支部)
 17:20から開催された議会運営委員会では、各会派代表者会議の報告を受けて、14日も休会とすることに決定し、議会空転は8日目となった。
 折しも、14日は16:00から札幌地方裁判所小樽支部(花園5)1号法廷で、議会が空転するきっかけとなった裁判の第1回弁論が始まった。森井市長の後援会幹事長が代表を務めるダンプ事業協同組合が、市議会における議員の発言が名誉棄損にあたるとして、小樽市に損害賠償を請求するもので、同弁論では、訴状の一部が訂正され、次回開催は2017(平成29)年2月3日(金)13:10に予定。
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