小樽市議会(横田久俊議長)は、空転続きの議会を再会するべく、12月9日(金)10:00から各会派代表者会議を緊急に開催した。
市議会において、森井市長の後援会幹事長が代表を務めるダンプ事業協同組合から、市議会における議員の発言が名誉棄損にあたるとして小樽市を訴えている裁判について、裁判の被告の代表者となる森井市長が、裁判で不利になるような発言を自ら行い、かつ、市議会に対して議員の発言を抑制し、侮辱するような発言をしたとして、市議会が発言の取り消しと謝罪を求めていた。
これに対し、森井市長は取り消し・謝罪ともに拒否しており、議会が中断したまま5日目を迎えたが、業を煮やした議会側が再開への道を模索した結果、「市長が議会に対し発言の取り消しを申し出ること」を、議長から市長に勧告する異例の対応をすることにした。 ◎勧告書
横田議長は、森井市長への勧告書の手交を16:00に行うことを、事前に市長側に伝えていたが、森井市長は、これを無視してすっぽかし、一時、行方不明となったため、代わりに上林猛副市長が勧告書を受け取った。
17:30に、森井市長が姿を現し、記者クラブ室において報道機関を前に自論を展開。「(裁判に関する)質問があったから答弁を行った。裁判を控えたシビアな時期に裁判の質問をしたということは、影響を覚悟してのことだと思う」と、議員が質問しなければこのようなことは起きず、自分に責任は無いとする、これまでの身勝手な主張を繰り返した。
記者からは、「しかし、質問に対し答えたのは市長自身である。それは自覚しているか?」との問いには、「聞かれたから当然答えたまで」と答え、「市長の発言が、裁判において原告を利する発言にならないか?」との趣旨の質問には、「自分が発言したことは、裁判に全く影響ない」と話した。
勧告書は、12月12日(月)正午までに、森井市長に文書で回答を求めている。
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