日本文化を体験! 小樽在住外国人19名


nihontaiken.jpg
 小樽に住む外国人を対象に日本文化の体験会が、11月26日(土)9:30から12:00まで、小樽市生涯学習プラザ(富岡1・稲穂小学校内)で、小樽市と小樽市文化団体協議会の主催、小樽ユネスコ協会の共催で開かれた。
 アメリカ・ニュージーランド・中国・マレーシアなど11ヶ国の19名(女13名・男6名)が参加し、書道・華道・ちぎり絵・日本舞踊の4つの日本文化が体験でき、6〜7名ずつに分かれて挑戦した。
nihontaiken1.jpg 書道は、臥龍会・牧野伊津氏が指導。参加者は、半紙に「前進・希望・永遠・伝統・飛躍」の文字に挑戦した。会場のスタッフに手ほどきを受けながら、次々と文字を書いた。
 牧野氏は、「画数の多い漢字に人気があり、挑戦される参加者も多く、言葉の意味があるものを選んでみた。書道独特の筆の弾力を感じてもらうことを目標に指導。皆さん飲み込みが早く、熱心に取り組んでいた」と話した。
 ニュージーランド出身のEmma Lafaeleさんは、「前進」の文字を力強く書き、「難しかった」と話した。
 ちぎり絵は虹の会・白鳥照子氏が指導。この季節に合わせてトナカイが引くソリに乗ったサンタクロースの教材を用意し、はさみで切ったり、手でちぎったりして30分ほどで完成させた。
nihontaiken2.jpg 白鳥氏は、「クリスマスが近く、この教材を支度した。初めてでも楽しんでもらえるように、毎年違った図柄を選んでいる」と話した。
 華道は、小原流小樽支部の斉藤豊葉支部長が講師となり、小原流の一番最初の基本となる花型「たてるかたち」について指導した。
 サンゴミズキ・カーネーション・ドラセナ・ピペリウムの花と、持ち帰りできるように丸く切ったオアシスに和の模様の布を張ったものが用意された。同支部長は、ひとつずつ丁寧に分かりやすく説明した。
 今年8月に小樽に来たカナダ出身のホリデー・ジェフリーさん(23)は、「難しかったけど楽しかった」と活けた花を見て喜んだ。
 同支部長は、「花の形、色の美しさなどバランスよく活けることを楽しんでもらえると嬉しい。伝統文化のいけばなの初歩を体験し、皆さん、躊躇することなくはさみを入れ、バランス良く活けていた」と話した。

 今回初めて講座に組み込まれた日本舞踊は、日本舞踊藤間流扇玉会・藤間扇玉会主が指導した。3つの講座を済ませた参加者と講師・スタッフ全員は、11:45頃、同プラザ1階のふれあいホールに集まり、「潮音頭」の手ほどきを受けた。
 はじめに、藤間扇久華氏から、日本舞踊や潮音頭について説明があった。その後、扇玉会主が踊りを細かく指導。「ソーレ」などのお囃子を交えて踊り、最後に、潮まつりのうちわを持ち輪になって踊り、小樽の文化にも触れる貴重な体験を楽しんだ。
 扇玉さんは、「日本の伝統文化の踊りを通じて、日本の国や人を好きになってもらい、来年の潮まつりには、ぜひ参加してもらいたい。皆さん、音に慣れ踊りや掛け声も覚え、上手に踊った。踊りの文化を通じて人々の心が和んでもらえれば」と話した。
 関連記事