小樽市(花園2・森井秀明市長)は、市議会第4回定例会の開催予定を12月1日(木)に控え、11月22日(火)17:00から市政記者室で、前田一信総務部長と前田孝一財政部長が、補正予算並びに条例案等の説明を行った。
補正予算は一般会計が6億7,618万7千円。その他、介護保険特別会計と病院・水道それぞれの企業会計で予算を補正した。介護保険特会では、地域支援事業費等に6,888万円を増額補正したが、他事業で同額が減額となったため、金額に変更は無い。また、企業会計では、平成28(2016)年度中に支出は無いが、事業が平成29(2017)年度に及ぶため、同年度に支出予定の金額を予算書に明記する債務負担行為の設定を行った。
一般会計における補正の大部分は、臨時福祉給付金給付事業に要する費用5億5,200万円。全額、国からの補助金で賄われる。同事業は、平成28(2016)年度市民税が課税されていない人に、1万5,000円が支給されるもので、3万5,000人分を計上した。
このほか、後期高齢者医療費に係る市の負担分で1億1,641万2千円を計上。平成27(2015)年度に概算払いしていたものの金額が確定し、その不足分を精算するもの。
また、観光客から要望の多いWi-Fi(ワイファイ)環境整備に対する補助金56万円を計上した。小樽堺町通り商店街振興組合へ補助する。堺町通り900mをカバーする範囲でWi-Fiが利用出来るようになる。
財源で不足する1億2,376万6,000円は、市の貯金である財政調整基金から繰り入れて帳尻を合わせる。これにより、同基金の残額は21億500万円になる。
条例案については、直接市民に関わるものとして、市民会館など公共施設の使用料や各種登録等に係る手数料の改定条例案が提案され、値上げが行われる。改定時期は平成29(2017)年4月1日。
市では使用料・手数料等の見直しについて、平成17(2005)年度以降、4年ごとに行っており、平成29(2017)年度は、ちょうど見直し時期に当たる。道内主要都市の平均料金との比較や、施設ごとに行われている、土・日・祝日における割増料金設定の統一などを見直しの観点としている。
◎平成28年度第4回定例会補正予算(案)概要