小樽市は、広聴活動の一環として、市長が地域住民と意見交換を行う「おたるWAKI(わき)・あい・あいトーク」を、11月21日(月)18:30から梅広会館(梅ヶ枝町10)で開催し、約40名が参加した。
これまでも町会長との定例連絡会議や地区連合町会長と市長と語る会等を通じて、地域の声を聞いてきたが、同トークは、開催希望のある地区連合町会をその範囲として、誰でも参加ができるスタイルで開催。初回は、手宮地区連合町会が対象で、「手宮地区の防災について」をテーマに意見交換を行った。テーマは同連合町会の希望による。
最初に、手宮地区連合町会荒谷しげ子会長が、同地区の概要や活動状況などを説明。同地区は11町会で構成され、約3,300世帯が暮らしている。
続いて、森井市長から、小樽市の防災について、避難所の整備など、市の取り組み内容についての説明がされた後、意見交換を行った。
会場からは、「手宮地区も含め、小樽には川がたくさんあるが暗渠になっている。東日本大震災では、津波が川を遡り、被害が川上からもたらされたものもあった。小樽の津波対策についても、暗渠のことを考慮しなければならないのでは?」といった意見が出され、森井市長は「暗渠についての認識はなかったので、まず場所を確認して考えていきたい」と答えた。
また、「市と町会で行なっている防災訓練において、障害や加齢等による災害時要支援者に関する情報が、市から事前に知らされない。訓練をしてみて要支援者が知り合いの高齢者だということが、結局分かるといったことがあるにも関わらず、情報は伏せられるのか?市側が、災害は自助・共助が大切とさかんに言うのであれば、もう少し情報をオープンにしても良いのでは?」との問いに、「個別の情報・名簿を市から提供するのは、デリケートな問題で今は難しい。地域でお互い話し合いながら、そういった情報を収集してほしい」と話した。
同トークの次回は未定。市は開催を希望する地区連合町会があれば、随時、日程等を調整していく。