JR小樽駅(稲穂2)と小樽市総合博物館(色内2)・小樽駅マーケットとの共同で、11月5日(土)・6日(日)の両日11:00から16:00まで、”小樽駅感謝祭”が開かれている。
2011(平成23)年7月まで使用されていた駅長室が、このほど特別公開されるとあって、11:00の開場前に行列ができるほどで、開場後45分で来場者100名を超える人気となった。
このほか、駅長室に繋がる事務室では「小樽・鉄道の歴史展」を実施。同館ボランティア2名と鉄道関連担当の佐藤卓司学芸員が、来場者に展示物や鉄道の歴史を解説した。
1879(明治12)年、アメリカ人鉄道技術者のジョセフ・ユリー・クロフォードが指揮する車馬道の工事風景などの貴重な画像や、小樽駅の変遷などを資料で紹介している。
1903(明治36)年に小樽中央駅として開業し、1904(明治37)年には、高島駅に改称。1年2ヶ月後の、1911(明治38)年12月15日に中央小樽駅に改称され、1920(大正9)年7月15日に小樽駅となった。
開業時の駅舎は、1911(明治44)年に2代目、1934(昭和9)年に3代目の現在の駅舎となり、道内最古の鉄骨鉄筋コンクリート造。2010(平成22)年から改修工事に入り、現在の駅にリニューアルしている。
わずか1年2ヶ月の高島駅名称時代の手宮駅と高島駅の発車時刻(1日6本)が書かれた時刻表も展示されている。
1986(昭和61)年に廃止された、小樽経由の特急「北海」に関連した列車名板や記念切符や記念入場券、明治時代の制服や南小樽と手宮間の踏切の位置を書いた地図、現存する国産最古の「大勝号」のナンバープレート(複製)なども展示され、鉄道好きにはたまらない企画となっている。
海の見えるイートインコーナーでは、駅弁や後志の特産物が販売され、購入した商品をその場で食べることもできる。
北海道旅客鉄道株式会社小樽駅・菊地和宏駅長は、「鉄道の町が染み込んでいる小樽の駅舎を使って、協力してくれる皆さんと地域貢献し、お客さんを呼び込もうと、旧国鉄手宮線散策路開通式に合わせて実施した。OBの方や駅前に住んでいたという地元の方が来場され、皆さんに愛されていると感じた」と話した。
6日(日)は、同会場で11:00から16:00まで実施。10:00から、旧国鉄手宮線散策路開通式。
旧国鉄手宮線の散策を楽しむ、JRヘルシーウォーキングが参加無料で開かれる。受付は当日の9:00〜10:30に駅コンコースで。
◎健康・歴史・食の秋 小樽駅感謝祭