小樽市立手宮中央小学校(仲倉優校長)の5年生48名は、11月1日(火)5・6時間目(13:35〜15:10)を活用して同校4階視聴覚室で、おたる案内人ジュニアの修了発表会を行なった。
児童12班に分かれ、それぞれのテーマで発表。講師を務めるおたる案内人らが参加し、これまでの成果に期待して発表を聞いた。
おたる案内人ジュニア育成プログラムは、2011(平成23)年に、NPO法人歴史文化研究所(美濃進総務部長)が、「子どもたちが地元に誇りを感じ、社会力・表現力を身に付けてもらおう」と、色内小学校の5・6年生にスタートさせ、今年3月末に、北手宮・手宮・手宮西・色内小学校が統廃合したため、手宮中央小学校が引き継いだ。
同校5年生のカリキュラムは、小樽観光大学校で学んだおたる案内人2名と美濃部長が講師となり、6月2日にスタートさせた。小樽の歴史、鰊漁や北前船について指導し、余市水産博物館や小樽市総合博物館本館・運河館を見学。商人や鉄道、歴史的人物について学び、発表に使う原稿も子ども達が考えたもので、修了発表会まで35時間(授業)を費やした。
今年度の6年生は、9月27日(火)、運河公園(色内3)内で観光ガイドに挑戦。その様子を5年生も見学している。建築や北前船、防波堤、鉄道などのテーマも様々で、教わったこと・調べたことにクイズを盛り込み、元気に発表した。ほとんどの児童が、発表する内容を暗記していて、顔を上げたままで伝えることができた。
小樽の鉄道について発表したグループは、石炭とはどんなものか、本物の石炭を見せながら話し始め、船や工場のエネルギーとして重要であったことを伝えた。手宮ー幌内間は、北海道で一番最初に引かれた鉄道で、しずか号の特徴として、カウキャッチャーや煙突がダイヤモンドの形となっていること、雪に埋もれたエピソードを語り、しずか号を展示している小樽市総合博物館へ行って見るようPRした。
発表を終えた児童は、「早口になってしまったけど、がんばって発表した。練習の結果、暗記して話すことができた」、「小樽の歴史に関わった人達を知ることができた」とほっとした様子だった。
美濃氏は、「暗記して発表し、感動した。ゆっくりとしたスピード、声も出ていてびっくり。予想以上の出来栄え」と誉めた。
主に6年生を担当しているおたる案内人・岩崎迪さんは、「作った人とは、設計した人やお金を出した人と区別をすることや、地質の先生のライマンの名前も出てきて、よく調べていると関心した」と話した。
今年度のおたる案内人ジュニアプログラムはすべて修了した。来年度はGW明けに始まり、6年生は、最終目標のおたる案内人ジュニアデビューに向けて取り組む予定。
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