2017 (平成29)年3月末をもって69年の歴史に幕を下ろす北山中学校の閉校式が、11月5日(土)10:00から同校体育館で、生徒155名を含め、保護者・卒業生・学校関係者・地域住民、来賓など約570名が出席して開かれた。
1947(昭和22)年5月1日、小樽市立北山中学校として開校。これまでに約13,600名が巣立った。アルペンスキー競技選手の岡部哲也氏、箱根駅伝に出場し6区の区間新記録を10年保持していた金子宣隆氏など、多くの卒業生が活躍している。
少子化に伴い小学校の統合とともに中学校の統合も余儀なくされ、同校は末広中学校と統合。平成29年3月31日で閉校し、4月からは「北陵中学校」としてスタートする。
宮澤知校長は、長い間北山中学校を支えてくれたすべての人々に感謝の意を述べ、「思い出は、長い時間と多くの経験において熟成され、その場の色や空気が蘇る瞬間、すでに懐かしい記憶となる。あなた方が、北山で過ごした時間を振り返るのはまだまだ先で良い。閉校は、あなた方の始まりでしかない。”振り返らずにまっすぐ進め”この言葉を贈る」と挨拶した。
全校生徒を代表して、前期生徒会長の檜山桃子さん(3年)は、「来年3月に北山中学校を卒業し、そして、母校を失うことになり寂しいが、寂しさだけではなく大きな力を感じている。それは、北山中学校で学び、同校を愛した人たちの存在を感じることができる。授業・部活の思い出、友達や先生方と共に過ごし、共に泣き、共に笑った日々の向こうに、69年間の汗や涙、笑い声が聞こえてくる。私達は、そんな歴史を背負って、この学校に別れを告げる」と述べた。
小樽市教育委員会林秀樹教育長に校旗を返納した。
3年生が、高橋優作詞作曲「福笑い」を合唱し、出席者全員で校歌を斉唱。式は一旦、閉式したが、ダンスを披露するサプライズがあった。
体育の授業で取り組んだヒップホップをヒット曲「ハッピー」(ファレル・ウィリアムス)の曲に合わせ、着席している場所で、数人ずつが交代で立ち上がり踊った。終盤は、保護者や卒業生の席まで流れて踊った。閉校式の寂しさを吹き飛ばすダンスに、来場者から大きな拍手が贈られ、閉校式を締めくくった。
昭和57年卒業の高橋仁さんは、「スキー部に所属しジャンプ台もあった。当時、ギターが流行。初めてフォークソングの発表会があったなど思い出された。閉校することとなり寂しく思う」と話した。
◎北山中学校HP