小樽市議会第3回定例会の総務常任委員会が、9月27日(火)13:00から、市役所別館(花園2)3階第2委員会室で開催された。
公明党斉藤陽一良議員は、9月21日の予算特別委員会に引き続き、森井市長の就任直後の人事に関する質問を行った。
森井市長が人事案を受け取ったのは平成27年4月30日の初登庁日だったと議会答弁をしていたが、9月21日の予算特別委員会からは4月28日に受け取ったと、それまでの発言を翻したことから、人事案を森井市長に渡した迫(はざま)元総務部長を参考人として招致し確認を行なった。
迫元総務部長は、市長就任前の28日に人事案を渡す合理的な理由がないことを説明しながら、市長に就任した「4月30日以降に渡した」と答えた。
一方、森井市長は、「場所は覚えていないが、就任前に人事案を渡されたことを、ショックとして記憶しており、就任までの日程を消去法で思い起こすと28日に受け取ったことになる」といった答弁を繰り返した。これにより、迫元総務部長と森井市長の発言に大きな食い違いが明らかになった。
また、森井市長は、「迫元総務部長から人事案を受け取ったのを4月28日と認識するようになったのが、8月9日の総務常任委員会の時からだが、さらに9月12日に公益通報の内容を聞いて、改めて4月28日であったことを思い出した」と発言した。
これを受けて、斉藤議員は「森井市長は9月14日の本会議の私の質問に対し、人事案を受け取ったのが4月30日と答弁したことは虚偽の発言になる。陳謝して訂正してほしい」と求めた。
森井市長は、「正式に受け取ったのは30日だと思っているから虚偽ではない」と、陳謝も答弁の訂正もする様子を見せなかったことから、質疑は膠着状態となった。
自民党濱本進議員から、「斉藤議員の質問は本会議における市長の答弁に基づいて行われていることから、総務常任委員会の出席者が情報共有を行うべき」と、委員会の進行を促す議事進行が発言された。
これまでの市長の発言を精査した結果、森井市長の答弁に整合性がないことが明らかとなったことから、森井市長が人事案を受け取った本当の日付を合理的かつ明確な理由を明示した資料の提出を求めた上で、27日は委員会を散会した。
「森井市長へ市長就任前に人事案を渡したことは公務員の守秘義務違反の疑いがある」といった公益通報がされている中で、4月28日に人事案を受け取ったと主張する森井市長の発言は、今後、大な問題に発展する可能性がある。
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