小樽市立手宮中央小学校(仲倉優校長)の6年生が、9月27日(火)13:10頃から、運河公園内(色内3・旧日本郵船株式会社小樽支店向い)で、おたる案内人ジュニアを務め、観光ガイドに挑戦した。
6年生37名は、秋晴れの中、おたる案内人のトレードマークである青のベストを着用。運河公園内を8つのポイント(①運河公園、②北運河と艀、③右近・広海・増田倉庫、④廣井勇について、⑤伊藤長右衛門について、⑥小樽の木骨石造り倉庫、⑦旧日本郵船、⑧旧手宮線について)に分け、それぞれを担当した児童が、これまで勉強した成果を発表した。
おたる案内人ジュニア育成プログラムは、2011(平成23)年に、NPO法人歴史文化研究所(美濃進総務部長)が、「子どもたちが地元に誇りを感じ、社会力・表現力を身に付けてもらおう」と、色内小学校の5・6年生にスタートさせた。
今年3月末に、北手宮・手宮・手宮西・色内小学校が統廃合したため、手宮中央小学校が引き継いだ。
本来ならは、2年間で約70時間(授業)を費やし、小樽の歴史や観光ガイドのノウハウを学ぶが、今回の6年生は、色内小学校で5年生を過ごした児童3名以外、ほとんどが初体験となった。
小樽観光大学校で学んだおたる案内人5名が手分けをして講師を務め、5月20日からカリキュラムがスタート。小樽の歴史や小樽市総合博物館本館・運河館を見学し、運河公園について調べ、ガイドのシナリオを作成した。18時間(授業)かけて学び、今日の本番を迎えた。10月に校内で修了発表会を予定している。
子ども達は、誰もがおたる案内人ジュニアとしての自覚を持ち、大きな声でハキハキと担当ヶ所の案内をした。小樽市観光協会や教育委員会、観光客、児童の父兄や勉強を兼ねた同校5年生48名も参加し、観光ガイドに耳を傾けた。
北運河とはしけについては、運河の埋め立て前と埋め立て後の画像を用いて紹介し、「はしけは動力の無い船で、乗用・運送用に600隻があった。1,300名の人夫がいて、1人約130kg(米俵2個分)を持つ力持ちだった」と解説。
旧手宮線を担当した長谷川陽光君は、「メモして覚え暗記して言えた。これまで、このようなチャンスがなく、今回体験できてうれしい。僕たちの住む手宮には駅があり、北海道で初めて引かれた鉄道と知り、すごいと思った」と話した。
仲倉校長は、「堂々と一生懸命に案内していた。初めての経験に感謝し、大きな財産となる。小樽の歴史を勉強し、小樽を好きになる学びでありがたい」と話した。
一方、同校5年生のカリキュラムは、6月2日にスタート。小樽の歴史、鰊漁や北前船について学んでいる。余市水産博物館や小樽市総合博物館本館・運河館を見学し、商人や鉄道についても学び、今後、11月1日の修了発表まで35時間(授業)開かれる予定。
◎関連記事