市民と先人に感謝! 潮太鼓誕生50周年祭

 小樽潮太鼓の誕生50周年記念として、8月21日(日)10:00から20:00まで、おたるマリン広場(第3号埠頭)を会場に、潮太鼓誕生50周年祭が開かれた、23の露店や多彩な団体がステージを繰り広げ、訪れた観衆は、改めて太鼓の歴史と素晴らしさを実感していた。
 市内近郊で活動するひょっとこ踊り保存会や小樽商科大学YOSAKOIサークル翔楽舞、小樽松前神楽保存会など13団体が参加して、50周年の記念祭を盛り上げた。
usiodaiko50-1.jpg 10:00からの開会式では、木村文彦小樽潮太鼓保存会会長をはじめ、森井秀明小樽市長、杉江俊太郎小樽潮まつり実行委員長が挨拶。
 木村会長は、「今年で50回目を迎え、ささやかな50周年祭に多くの方々が来場し感謝している。3歳から小学校6年生までの若潮太鼓は、今年の潮まつりには98名が参加した。子ども達が潮まつりに参加したことにより、将来、小樽市の祭りがもっと栄ていくように指導している。青い半纏のハマナス隊は中高生、赤い半纏の親潮隊に移り、新たな保存会を潮まつりとともに続けたい」と述べ、開催を宣言した。
 小樽潮太鼓ハマナス隊の揃い打ち「山背」や親潮隊の迫力ある打演で開幕を飾り、強い日差しの中、大勢の観客が太鼓の演奏に引き込まれるように集まり見入っていた。
usiodaiko50-2.jpg 小樽潮太鼓は、1967(昭和42)年の第1回おたる潮まつりの開催とともに、小樽で生まれ育った若者達が故郷の太鼓として結成し、日本海の荒海に小樽っ子の心意気を叩き上げたのが「おたる潮太鼓」。第35回目の潮まつりで、道内最大級の直径4尺の大太鼓が登場し迫力を増した。
 潮まつりの歴史とともに歩み続け、現在18歳以上の親潮隊・中高生のハマナス隊・小学生以下の若潮隊に分かれ、総勢約150名が集結。道内外のイベント等に参加し、伝統ある勇壮なバチ裁きに多くの観客を魅了し続けている。
 笑福芸能宝来ひょっとこ踊り保存会・おたる楽らくクラブによるステージでは、ひょっとこやおかめなどのお面姿で7曲を披露。楽しいステージに拍手が湧いていた。
usiodaiko50-3.jpg 小樽松前神楽保存会の獅子舞や、可愛らしい半纏姿の小学生以下83名の若潮隊の打演では、大勢の祖父母や保護者が見物する中、元気良く太鼓を叩きアンコールに応じ、会場は熱気に包まれていた。
 その後も参加団体のステージが続き、ステージイベント終了後に、太鼓に触れる機会を設けた。会場の山車には、歴代メンバーの写真が展示され、50年の歴史を振り返った。
 授乳やおむつ交換に利用できる「移動式赤ちゃん駅」も設置され、会場は、多くの家族連れや市民が集まり、ステージを楽しんでいた。
 ハマナス隊の工藤樹輝君(18)は、若潮隊で5年、ハマナス隊で3年、今年は親潮隊に入る。「一緒に太鼓を始めた仲間や教えてくれる先輩と、潮まつりや今日の50周年のために練習を重ねてきた。今日は、声を出し笑顔で太鼓を打ち、皆さんに楽しんでもらいおうと頑張った。50年後の100周年は68歳になる。元気に太鼓を続けていきたい」と決意を新たにしていた。
 おたる潮太鼓保存会
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