科学って面白い! 博物館で科学の祭典


 科学に親しむ「第18回青少年のための科学の祭典」が、8月4日(木)・5日(金)10:00から15:30まで、小樽市総合博物館本館(手宮1)を会場に開かれている。4日は、夏休み中の子ども達が集まり、各ブースをはしごして実験や工作を楽しんだ。
 同小樽大会実行委員会(菅原陽実行委員長)の主催。科学に関する実験や工作の約30ブースを開いた。教員、大学生、高校生、中学生、一般のスタッフ約100人が各ブースを担当。すべて無料で提供。
sciencefes2.jpg 小学生以上を対象に科学への興味や関心を喚起し、実験者や協力者が日頃の科学教育の成果を持ち寄り、実践・交流する場となり、教育現場へフィードバックするのも大会のねらいで、前回は、2日間で1,500人以上来場し賑わっている。
 玄関前では、「手で持てるしゃぼん玉」を実施。精製水でしゃぼん玉液を混ぜ、グリセリンを入れて強度を増し、しゃぼん玉に触れることができた。
 エントランスホールでは、企業によるブースが並び、中でも北海道電力株式会社小樽営業所は、「エネルギーと友達になろう」と題して、職員4人で対応。手回しで発電して、デジカメを動かし撮影。プリントして持ち帰ることができたり、7つの電気製品を選び、3,000W以内を超えるとブレーカーが下がる仕組みなど、子ども達は興味を示していた。同社・林正和さんは、「子どもたちに電気について楽しく学んでもらいたい」と話した。
sciencefes1.jpg 同館・2階の実験室では、小樽市立西陵中学校の科学部13人と担当教員が参加して、風船に小麦粉を入れて作る”むにゅむにゅ星人”や巨大しゃぼん玉に入ろうを実施、大勢の子ども達が参加した。
 恒例の巨大しゃぼん玉は、体験者にカッパとメガネをつけた状態で立たせ、中学生2人が息を合わせて丸い輪を持ち上げしゃぼん玉を作る。何度もしゃぼん玉が形良くでき、子ども達を喜ばせた。
 小樽消費者協会は、毎回人気がある石鹸づくり「廃油から石鹸を作ろう」を開いた。廃油とカセイソーダを割り箸で何度も混ぜ、20分ほどで完成。石鹸として使用できるのは、1ヶ月後となる。同会は、「廃油を流さないよう環境に配慮した工作」と話した。
sciencefes3.jpg 回廊にもブースが並び、ビニール袋に空気を入れ、輪ゴムで止め、マジックで好きな絵を描いて完成させた「パンチングボール」には多くの子ども達が集まった。「ジュモク」といって2人で対戦するゲームや、ストローを組み合わせた「立体模型」づくりなども賑わっていた。
 東海大学科学部の「DNAの抽出」ブースは、ブロッコリーを切ってすりつぶしてDNAを抽出。大きさや役割について説明があった。
 館内は、工作や実験を楽しむ子ども達が行き交い、スタッフは対応に大忙しだった。9歳と5歳の兄弟と来場した母親は、「昨年も面白かったので、子ども達は、今年も楽しみにしていた。8〜10のブースを回る予定」と話した。
 5日(金)も、同館で10:00から15:30まで、ほぼ同じ内容で開かれる。
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