昨年の人事異動に是正措置! 市長定例記者会見


 小樽市(森井秀明市長)は、8月2日(火)11:00から市役所(花園2)2階市長応接室で、市長定例記者会見を開き、平成27年度の人事に関する公益通報に対する是正措置と、こども医療費助成の拡大についての報告があった。
 7月20日(水)、小樽市コンプライアンス委員会(山口均委員長)から報告を受け、8月1日付で是正措置等を通知したと発表した。◎資料
 平成27年度の人事異動における市長の法令違反との通報があり、同委員会は、「本件人事は、小樽市職員倫理条例第15条第3号の規定による法令に違反するおそれがある事実に該当する」と認めた。
0802mayer.jpg 市長は、「従前の昇任内申書自体が能力の実証としてはそもそも不十分と感じ、今年度の人事異動から、異動内申及び昇任内申、留任内申を作成し、管理職についてはすべての職員の内申書を提出されるよう改善を図った。地方公務員法の一部の改正により全職員の人事評価の実施が義務付けられ、今年度から運用した。
 今後は、疑念を抱かれることのないよう、人事評価制度の運用を進め、適材適所の配置に努める。同委員会の調査は、法令違反のおそれに留まり、責任問題までは発生していないとの考えから、関係者の処分については、現時点では考えていない」とした。
 また、8月1日から、小学生の医療費助成を入院外に拡大する、こども医療費助成制度をスタートさせた。
 従来の乳幼児等医療費助成制度から、同名称に変更し、これまで就学前までが対象だった入院外(外来・調剤など)の医療費助成を、小学生まで拡大するもの。
 こども医療費受給者証の交付を受けた人の健康保険が適用される医療費について、小樽市が自己負担の一部を助成し、受給者の負担を軽減する制度。こども医療費助成制度について
 質疑応答では、
 Q:8月9日(火)の総務常任委員会に出席できない理由について
 総務部長は、市長に出席の要求がきているが、議会サイドと日程を総務部で詰めている状況とし、出席できない理由について、「8月のお盆休暇の時期で、続けて休むことができないため。やっと取れた休暇で、市長と副市長がずらして取るため、議会側へ理解を求めた」と述べた。
 同委員会での対応について、市長は、「総務常任委員会をやめてほしいと言っているのではなく、議員からの質疑には精一杯応えたい」とした。

 Q:従来の昇任内申書自体、能力の実証としては不十分とは?
 総務部長は、「以前の内申書は、評価の内容を書き入れる欄は白紙で、点数だけが記入。職員の評価をする点で、どんな点が優れているのか分かりづらいのが実態。内申書で把握するのは難しい。異動しない職員の内申書がなかった。4月1日から、地方公務員法の一部改正で、すべての自治体に人事評価制度が義務付けられ、全職員の評価を行っている。内容は自治体ごとに違い、工夫して行いたい」と述べた。
 Q:石原裕次郎記念館の来年8月末の閉館を受けて
 市長は、「非常に残念に思う。潮まつりの中で、石原裕次郎さんのカラオケ大会が大きく盛り上がり、その直後の話で驚いている。様々な可能性を考えていきたい」と答えた。
 観光振興室は、「市には何も話がない。館長の話を聞いてからコメントしたい」と述べた。
 Q:サンセットビーチの海の家について
 建設部は、「昨年度の保健所の営業許可は10件で、そのうち営業したのは9件。今年度は、営業許可は9件でそのうち営業したのは5件と、営業する件数が減っている。警察署、小樽市関係機関の合同パトロールを、7月7日と26日に実施。実際に営業している人と話し、来年に向けてどうするかなどの意見があった」と述べ、今後も、週1でのパトロールや電話や面談で是正措置を実施する予定。
 観光振興室より、海水浴場の設置届け出制から条例化への要請に関しては、口頭ではあるが、北海道水域利用調整協議会や後志総合振興局へ伝えている。
 次回の定例記者会見は、9月2日(金)11:00からを予定している。
 石原裕次郎記念館
 関連記事1 関連記事2