おたる潮まつり3日間の開幕を告げる7月29日(金)は、朝からあいにくの雨となったが、旧手宮線では、小樽がらす市も7月29日(金)から31日(日)の日程で始まった。テントがずらりと並び、風鈴トンネルの潮風鈴100個も雨に濡れた。
12:00から市立小樽美術館(色内1)研修室で、グラスデザインコンテストの表彰式が開かれた。今回は、小学生245点の中から7点・中学生74点の中から3点・一般の部15点の中から1点が選ばれ、木村直樹実行委員長から受賞者に賞状が手渡された。
木村実行委員長は、「沢山の作品の応募をありがとうございます。審査員が集まり、応募したデザイン画全部に目を通し、選ぶのに大変苦労した。その中でも個性のあるデザインや可愛らしいデザインなどを協議して投票し決定した。小樽はガラスの町と言われ、吹きガラスや切子、彫刻、アクセサリーなどの沢山の作家がいる。皆さんも小樽のガラスにより一層親しみ、私達も、普段気づかない発想やアイディアやデザインをいただき、より製作に励んみたい」と講評を述べた。
小学生の部・最優秀賞の長岡昌樹君(朝里小6年)。テーマ「マッチョグラス」は、ムキムキな男性がグラスを背中に背負うデザイン画。長岡君は、「最優秀賞を受賞して嬉しい。みんなを笑わせようと考えた」と話した。
美術館前広場のテントで、市内のガラス作家が、応募したデザイン画を基にグラスを製作。一般の部の特別賞だけ、デザイン画で再現。開催期間中展示している。
午後には雨も上がり、8回目の小樽がらす市を楽しみにしていた市民や観光客が会場を行き交った。
参加店舗は、初出店のグラスポンテ(上富良野町)・Girasole(札幌市東区)・㈱Glass Station 雅(小樽市有幌町2)の3店舗をはじめ、遠くは小笠原村父島(東京都)から、isopiyo glass accessoryが出店し、地元小樽からは19店舗、計38店舗が集結した。
のいち倉(札幌市西)は2回目の出店。サンドブラストの技法を使ってオリジナルの柄や模様を描き、一輪挿し等を販売。店舗はなく、イベントやインターネットで販売している。
また、初出店のGlass Station 雅は、切子やサンドブラストの作品と工房向けのガラスを用意。このガラスを使った作家との共同出店。玉切子のグラスなどには、希土類のネオジムが微量に入れられ、太陽光や蛍光灯でグラスの発色の変化を楽しむめるよう工夫されているという。
毎年楽しみにしている市内の女性は、玉切子のグラスを購入し「風鈴を毎年買いに来ている。このグラスは自分用でスムージーを飲む」と話した。
制作体験ブースもあり、イメージ・グラス(色内1)は、手書きガラス体験を実施中。色つけ20分・線と色付け25分・全部自分で35分の3コースを用意している。
19:00から21:00までは、風鈴トンネルのライトアップを、また、移動窯を利用する青空硝子工房は、色内広場で30日(土)・31日(日)に実施。有料で吹きガラス体験を実施し、持ち帰ることができる。
◎グラスデザインコンテスト結果発表
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