谷岡洋子教室作品展「第7回花遊び色遊び押し花アート展」が、7月22日(金)から24日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれ、来場者は見事な押し花のアート作品に見入っていた。
同教室は、第2・4土曜日に小樽富岡生協2階文化教室で開かれ、講師の谷岡氏と40〜80代の生徒11名の押し花作品67点を展示。
アジサイ、バラ、テッセン、クリスマスローズなどの花はもちろん、いちごやキュウリ、ナス、ピーマンなどの果物や野菜も押し花素材になり、個々の持ち味を生かした作品が並んでいる。
庭に咲いた草花を特殊なマットを使用して押し花にして、思い思いの構想を練り、和紙や布を台紙にして花を置いて作品に仕上げる。
谷岡氏は、パステルと押し花をコラボレーションした作品や、花を花火に見立てた「夏祭り」、色とりどりのアジサイとラベンターを特殊な布を使って梅雨を表現した作品など、多彩な作品が並んだ。谷岡氏は「同じものを作らず、生徒の感性を生かし、共に学び共に育つ気持ち」と話した。
4月に入会したばかりの長南文子さんは、桜の花や枝までも押し花にしたり、ガーベラの花びらをふくろうの羽に見立てたり、個性溢れる5点を出展。押し花を始めたくて、小樽雪あかりの路のワックスボウルが縁で先生に出会い、一生懸命に取り組んでいる。発表した作品から楽しさが伝わってくる。
札幌から通う最年長の長谷川東美さんは、入会して4年が経ち、10点を出展。どれも自宅の庭で育てた花を使って押し花にし作品を作っているという。作品のひとつ「マイライフ」は、自分の人生を花で辿り、娘時代・結婚・夫の死・現在を表現した。
また、「手を差し伸べよう」は、フウセンカズラを避難民に、色のある花を資産のある国に例えるなど、作品はどれも物語が込められている。長谷川さんは、「これまでで一番出来が良かった。華やかさと衰えを出さないように若々しさを心がけている。今が一番充実している」と話した。
谷岡氏は、「もっと押し花の魅力を皆さんに知ってもらうためにも、会場でご覧いただきたい。花を押し貯めて、イメージを膨らませて作品を作る。子どもから高齢者まで幅広い年代ができる。自然からの贈り物、恵みを押し貯め、創作活動を続け、その楽しさを多くの人に伝えたい」と話した。
第7回花遊び色遊び押し花アート展 7月22日(金)〜24日(日)9:30〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー・入場無料
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