選挙に行こう!マジプロ学生ら啓発活動


 小樽商科大学(緑3)の学生が小樽の活性化について本気で考えるプロジェクト「マジプロ2016W」を履修する6つのプロジェクトのひとつ、「社会教育の充実」チームは、選管の協力を得て、参院選の投票日を4日後に控えた7月6日(水)、同大・学生会館で昼休みに集まる学生に選挙啓発活動を実施した。
 その後、1年生の授業で、考えて投票してもらうための講義を実施、選管からは選挙について説明があり、学生達へ投票を呼びかけた。
senkyo-majipro1.jpg 選挙啓発活動には、同チーム(2年生)の代表の渡部竣介・白田明日香・山保直之さんの3名と、北海道選挙管理委員会事務局後志支所4名と小樽市選挙管理委員会3名が協力。うちわやティッシュ、あぶらとり紙の啓発物を学生に配布し、投票へ行くよう呼びかけた。40分ほどで、用意した約500個の啓発物をすべて配り終えた。
 小樽市選挙管理委員会・三船貴史事務局長は、「自分達の1票を大切にしてもらいたい」と投票を呼びかけた。
 商大生は札幌から通う学生が多いが、小樽で生活している。渡部さんらは、もっと小樽について考えてもらおうと課題について話し合い、小樽の若者と大人が互いの意見を尊重し、小樽のために行動する街を作ることを目的として、若者と大人、地域社会を結びつける活動に取り組んだ。
 5月11日に模擬投票を企画し学内で実施。6月16日・17日に出前授業を小樽桜陽高校2年生に、7月3日に、ウイングベイ小樽でも選挙啓発活動を実施している。
 同日、12:50から4号館1階の160講義室で1年生346名が履修する同大・大津晶准教授の授業「総合科目Ⅱ」では、アンケートアプリ「respon(レスポン)」を活用し、学生の意見を集約しながら進めている。
senkyo-majipro2.jpg 渡部さん達の講義では、投票に行く(行った)・必ず行くつもりのある学生が6割を占め、意外にも選挙への関心が高いことを示した。日本の将来については暗いが、自分の将来は明るいと思う学生が多い結果も出た。
 渡部さんは、「一番大きかったのは、必ず行くと行くつもりのデータから商大生の意識の高さを感じた。啓発物を渡す中で、投票に行った?と会話のきっかけになり効果があったと思う。出前授業のアンケート結果を見ても、僕たちが狙いとしていた小樽について考えて行動するきっかけが与えられたと思う。小樽の地域のために考えて行動する若者が増えてくれれば良いと思う」と話した。
 白田さんは、「最初は、政治・選挙について自分で調べて行動することの必要性をあまり感じてなかったが、活動するうちに政治は硬いものではなく、身の回りや街に関わってくることに思え、自分達が社会や街に関わることは、広い目では国に関わること。国で起こっている問題を他人事とは捉えられないと思う。日本の将来が暗いと思うのであれば、明るくするよう自分も関わりたいと思う人が増えてくれればと思う」と話した。
 マジプロ2016Wは、6つのプロジェクトに22名の学生が取り組み、7月10日(日)は、最終発表会を予定している。
 同チームが企画する意見交流会を、7月18日(月・祝)14:30から17:00まで、同大5号館171号室で予定している。運河をテーマに現役市議と高校生、大学生、社会人らが話し合う予定。
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