小樽市議会第2回定例会は、会派代表質問2日目から混乱が続き、23日に6日ぶりに再開したが、市長答弁で再び空転が続く中、6月24日(金)は2時間20分遅れて開会し、秋元智憲議員(公明党)の本質問への答弁漏れの答弁から続行、19:40頃、一般質問をようやく終えた。
6月23日(木)、一般質問に立った秋元議員から答弁漏れが指摘され、市長側から調整に時間を要すると中断し、空転していた。
冒頭、市長は、「質問には誠意を持って答弁を作成し、秋元議員の質問に対して、意を込めた答弁に心掛けたつもりではあるが、分かりずらいとの指摘もあり、今後は、端的に答えるよう努めたい」と理解を求めた。職員課3本と雪対策課3本の計6本の答弁漏れについて回答した。
山田雅俊議員(自民党)から、市長に対して「答弁漏れがなぜ多数発生するのか、弁明を求めるともに、今後起こさないことを強く求める」動議が提出された。石田博一議員から反対の討論があったものの、賛成多数で可決された。
中村誠吾議員(民主党)は、熊本地震に学ぶ防災体制や、周産期医療体制の今後について質問。「いざという時の本庁舎の耐震化を優先的に進めるべきであり、周産期医療については、検討しているのではなく、できることから実行してもらいたい」と強く要望した。
市長は、「平成26年度に実施した耐震診断では、震度6強以上の地震に対して、倒壊または崩壊の危険性が高いとの結果が出た。熊本地震の状況を考えると、本庁舎の耐震化や建替えは、早急に検討すべき課題と認識している」と回答した。
周産期医療の今後については、「医療懇談会を開催し、協会病院の分娩再開に向けて、医師確保への努力を続ける方向性を得た。小樽協会病院での1日でも早い分娩再開が必要と認識している」と回答した。
川畑正美議員(共産党)は、JR並行在来線についてや「塩谷・ぱるて築港線」の新設を求めた。「塩谷・ぱるて築港線の新設については、「地域住民からの要望を受け、市からバス事業者へ検討を依頼しているが、市内線の収支が赤字になっている現状において、塩谷からぱるて築港へ直通路線の新設については、非常に困難な状況にあるとバス事業者から説明があった。市としては、引き続き、バス事業者に対して働きかけをしていきたい」とした。
濱本進議員(自民党)は、市長に対して自民党から3本、公明党から4本の動議が提出され、すべて可決したことに触れ、これからの一般質問に対する答弁を通じて、疑念を払拭することを希望すると述べた。
「市長就任後、定例会では、不信感を増長させるかのような度重なる議会への不誠実な対応や言動を繰り返し、議会は市長に反省と改善を求める動議と決議が可決され、市長はどのように受け止め、議会に対応するか」と尋ねた。市長は「これまでと変わらず誠意を持って対応しているが、市政の発展に向け、考えを丁寧に説明し、活発な審議ができるよう努めたい」と述べた。
第2回定例会も空転が続き、やっと会派代表質問と一般質問が終わったところ。来週から、予算特別委員会、常任委員会、学校適正配置等調査特別委員会が行われる。
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