小樽市議会第2回定例会は、2日目(14日)の会派代表質問に立った新風小樽・安斎哲也議員の「市長の公用車私的使用の疑いについて」の質疑の途中で、市長の答弁調整のため休憩となったが、答弁が用意できずに散会し、6月15日(水)に持ち越され、13:00から開会した。
森井市長は、公用車の使用状況について、日時と行き先を述べた。その中で、阿久津内科へインフルエンザの予防接種に行ったり、公務の移動の合間を利用して、3月12日正光寺、5月15日正林寺へ、いずれも法要のため立ち寄っている。
市長は「公務を遂行するために必要なものであり、公用車の不適切な使用は一切ない」と言い切った。
安斎議員の再質問の答弁で、上林副市長は、公用車で寺に行ったことは、「土曜日で午前から午後まで公務が詰まっていて、公務と公務の中間に社会人としての営みというか、わずかな時間で許容の範囲と考える。両方の公務を滞りなく進めるためには、顔を出すことはありえることで、儀式に参加するのは公務の一部にあたる。インフルエンザも多忙な公務の中で、公務の遂行上ありえること。そういう意味で公務」と述べた。
安斎議員は、「本答弁で『すべて公務』と述べているが、私用を公務と公務の間に行ったのだから発言は虚偽にあたる」と撤回を求めた。
副市長は、「運転業務として、すべて公務の扱いになるが、わずかな時間であるが、途中私用が入って公務に戻った。公務への支障をきたさないようやむを得ない事情。正確に言えば一部私用が入り、全体としては公務になる」と述べた。
横田議長は、副市長の答弁で、一部私用は入ったと述べたため、再三訂正を求めたが、市長は、「議長の指摘のようにお願いする」など、訳の分からぬ発言を繰り返した。
市長は、本答弁で「すべて公務」と言い切ったが、再質問の答弁の中で、副市長が「一部私用」があったことを認めた。議長は、それならば、市長の本答弁での「全て公務」は間違いであり、「一部私用があった」と訂正するよう促した。
さらに、市長は、「すべて公務のために公用車を使用させていただいている」を「公務を遂行するために、公用車を使用させていただいている」に訂正してもらいたいと述べ、議長をはじめ、議員の不信感を募らせた。
14:38に休憩。理事会では、納得できる訂正を紙面で提出するよう市長に求めた。19:00に再開後、即散会となった。
本日に持ち越された安斎議員と無所属・石田議員の質問は、明日以降に持ち越され、本日予定の一般質問は行われなかった。
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