小樽市は、6月3日(金)11:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で、市長定例記者会見を開いた。
市長は冒頭の挨拶の中で、50回目の記念すべき節目となる、今年の小樽潮まつりのメインイベントとなる潮ねりこみに、1万人の参加を目指すことに触れ、市民とともに盛り上げたいと意気込みを示した。
市からの報告では、
●熊本地震に関して、150万137円を日本赤十字社を通じて送金。これとは別に、市内23ヶ所に募金箱を設置して6月30日まで募金を募る。
●平成27年度観光客入込客数について、平成26年度より50万人増の794万9,300人となり、4年連続の増加を発表した。宿泊客数は、10年ぶりに70万人を突破し、平成22年以降減少が続きいていた修学旅行宿泊数も6年ぶりに増加。外国人宿泊客数は、前年より3万人増の14万6,619人となった。ドリームビーチが開設されなかったことから、海水浴客は、前年より3万人減の15万7,600人に留まった。
●JR銭函駅のバリアフリー化については、このほど国の採択を受け、本年10月頃の工事着手を目指している。11人乗りのエレベーターを各ホームに1基ずつ設置し、駅出入り口付近にスロープやオストメイト対応の多機能トイレ、ホームには列車接近を知らせる表示器などを新設する予定。
●周産期医療の現状は、昨年7月から分娩の取り扱いを休止している小樽協会病院の分娩再開を示す事はできず、理由は医師確保が難航。勤務をしたくなるような魅力的な病院となるようアドバイスをもらい、支援改善するために北しりべし周産期医療協議会を設置する。小樽や余市医師会、北海道社会事業協会、北海道、積丹町、古平町、余市町、赤井川村、小樽市の6市町村で構成し、小樽市長が会長を務め、6月6日(月)に第1回協議会を非公開で実施し、必要に応じて内容を公表する予定。
質疑応答では、
Q:ドリームビーチ再開について
A:観光資源となる場所でもあり、再開への支援をしていきたい。安全に喜んでもらえる環境に向けて市としても取り組みたい。市運営の駐車場も開設する予定で、ゲートについては打ち合わせ中。ドリームビーチに伴うルール作りは、開設前に形になる見込み。準備ができ次第提示したい。海水浴場のあり方について検討する必要がある。
Q:制度についてどのように改善したいか?
A:具体的な制度については、道に改善策を考えてもらいたい。理想としては、他の都府県では条例化されているところもあり、条例化されれば心強いと思う。海岸線は良好なエリアで、届出制ではあるが、届けなくても開かれている現状のため、安全面や利便性、さらに良好な環境を整えることが重要。一定の基準が明確になるのが理想。各関係機関と連携し進めたい。
Q:サンセットビーチについて
A:昨年、ドリームビーチに対応したのと同じことを行い、サンセットビーチは、条件がクリアできていないため、今年度は、市としての支援は一切できない。違法状態の改善を第一に行うことを望んでいる。
Q:1月の記者会見の発言で錯誤に至った経緯の回答があったが、記者クラブでは認めることができないとしたが、今後の対処は?
A:訂正する準備は出来ている。皆さんが認めると訂正できる。それについての受け入れができないのであれば、今のところ他に方策がないので、そのままの状態。
Q:1月のHPの会見議事録に、これまでの記者クラブとのやり取りを盛り込むのか?
A:訂正したいことを伝えているので、「うん」と言えば対応する。過去の経緯を載せるか載せないのかは検討していない。現行ではそのままの状態。
Q:6月までにと言っていた総務部長が決まっていないことについて
A:6月までの話たが、決まらず残念。努力は続けている。報告できる段階になれば話す。人事は時間のかかるもの。
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