小樽市消防本部(明井隆生消防長)は、平成28年春の全道火災予防運動(4月20日〜30日)に合わせ、4月20日(水)15:30から、小樽市立病院(若松1)で消防訓練を行った。
同予防運動の目的は、火災が発生しやすい気候となるこの時期に、火災予防思想の一層の普及を図り、火災の発生を防止し、高齢者等を中心とする火災による犠牲者の発生を減少させるとともに、財産の損失を防ぐことを目指す。「住宅防火対策の推進」や「特定防火対象物の防火安全対策の徹底」を重点目標に掲げ、効果的に同運動の推進を図る。
同病院の7階レストラン厨房から出火し、自衛消防隊の避難誘導及び初期消火が行われたが、レストラン従業員1名が逃げ遅れ、火勢は拡大し7階内部が延焼していることを想定して訓練が行われた。
参加車両は、指揮車・作業工作車・はしご車・タンク車・化学車など7台と、同本部職員28名・小樽市消防団第5分団4名、小樽市立病院自衛消防隊が多数参加。同病院付近には、訓練を見物する人も集まった。
訓練では、指揮本部を設置し、7階から逃げ遅れた人を救出するために、はしご隊がはしご車を使って内部に進入し、無事に救出した。
その後、7階に進入した消防隊員が、懸垂降下(ロープを使って高所から下降する方法)訓練を行い、日々の訓練の成果を発揮し、無事に脱出した。
消防団も参加して、6ヶ所から一斉に放水訓練が行われ、予定していた訓練をすべて終了した。
奈良信弥消防署長は、「7階建てのため、はしご車の活動範囲となり、プロ意識を持ち実践かつ効果的な訓練だった。今日の訓練を、今後の訓練や災害にしっかり活かしたい。今日から、全道一斉の春の火災予防運動が30日まで行われる。見学者もあり、PRに繋がったと思う」と講評を述べた。
なお、4月23日(土)13:30から15:30まで、ウイングベイ小樽(築港11)5番街1階ハイタッチコートで、住宅火災機器展示会を予定している。
◎小樽市消防本部HP