女性ばかりが集まる白水会の第5回目作品展が、4月13日(水)から、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで始まった。画歴17年から30年のベテランの作品とあって、多くの来場者が訪れていた。
60〜80歳代の11名の会員が、1人3点ずつ出展。F6号からF50号までの水彩画がずらりと展示され、大きな作品も多く、1年間の集大成となっている。
白水会は、水彩画家・白江正夫氏(2014年12月死去)が講師を務め、白い画用紙の白と水彩画の水、水曜日に教室が開催されていたことで命名された。当時の会員らが白江氏の思いを引き継ぎ、5年前に「白水会水彩画展」としてスタートさせた。白江氏は、会員の個性を尊重しながら指導していた。その教えを糧にして各自の思いで描き続けている。
現在も、会員が順番に画題を用意し、月2回生涯学習プラザに集まる。そのため、様々な画題に取り組める楽しさがあるという。教室では同じものを描くが、作品展は、仲間の初めて観る作品にお互い刺激を受け、また頑張ろうという気持ちになるという。
風景画を得意とする小樽出身の清水東亜子さんは小樽が大好き。F40号に、平磯の岬や自宅側の坂道、駅前の歩道橋から見える景色を描いた。日々、小樽の良い所を探しながら歩き、画題にしているという。
絵を描く中で、思い通りに描けた時はうれしくて、水彩画を続けているという。「作品展で初めて観る絵が多く、教室とは違い、その人らしい絵が集まっている。バラエティーに富み持ち味を生かした色々な絵があって面白い」と話した。
創立会員の亀田アヤ子さんは、バラやゼラニウムなど花をモチーフにした、女性らしい優雅な作品を出展し、「この日のために描いた新作ばかり。皆さんにぜひ観ていただきたい」とPRした。
第5回白水会水彩画展 4月13日(水)〜17日(日)10:00〜17:00(最終日16:30)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料
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