森井秀明小樽市長が、3月28日に内示した4月1日付の人事異動が、小樽市役所を大きく揺らしている。
この人事異動で、定年退職する小鷹孝一総務部長に代わり、三浦波人福祉部長(58)が、森井市長の肝煎りで、新しい総務部長に抜擢されたが、内示を受けると共に退職願を提出し、3月31日付で退職するという異常事態が、市役所に激震を与えている。
人事異動発表の記者会見で上林猛副市長は、三浦氏を「行政経験が長く人柄も温厚で適任」としていたが、三浦部長は、市長や副市長の思惑を超えて、定年を2年残し退職する道を選んだ。
森井市長就任後9ヶ月もの間、副市長がいないまま、2月にやっと上林猛氏が副市長に決まり、安堵したのも束の間、今度は、部長職のNO.1の総務部長が、「森井市長よ、さらば」と、その人生を賭けて任命拒否の道を選ぶという、森井市長にとって予想外の人事異動となった。最重要の総務部長人事すら決められぬ、森井市長に対する市職員の愛想尽かしの象徴人事となった。
職員課によると、後任の発令はなく、今後、副市長が総務部長の職務を代行する。
今回の人事では、定年前に幹部職4人が退職を決断し、4人が降任希望申出書を提出し承認された。昨年6月の森井市長の人事でも2人が降任するなど、市長への不満が噴出している。
森井市政で総務部長を10ヶ月勤めた小鷹前総務部長は、この件に関して、「何も答えられない」とした。
市長は、平成28年4月1日付の部長職7・次長職12・課長職60の計79人の異動を、3月28日(月)に内示したが、最重要部長からも相手にされない人事だったことが明らかになった。
森井市長2年目の出だしも、幹部職員からの反乱に見舞われ、市役所は、ガタガタとなっており、森井市政の前途の危うさばかりが浮き彫りなっている。
危うし森井市長!何処へ行く森井市政!。森井市長の相次ぐ暴走に、職員や市民からも疑念の声がさらに大きくなりそうだ。
◎あんてつ通信
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