双葉高校(住ノ江1)奉仕活動部は、市内のNPO法人「OTARUワールドフレンズ事務局」(高島幸枝事務局長)を通じて、フィリピンのミンダナオ島の子ども達に、運動靴などの物資支援を送り続けている。
その引渡し式が、3月24日(木)11:30から、同校・会議室で開かれ、運動靴をはじめ、日用品・文房具などを詰めたダンボール箱4箱と、2箱分の送料を同団体に渡した。
今回送られる物資は、3月に卒業した生徒の上靴をはじめ、生徒の家庭や地域住民の協力を得て、運動靴(大人用・子ども用)54足と、新品のバスタオルやシーツ、クリアファイルやノート、歯ブラシや髭剃りなどの日用品などが集められた。鉛筆削りやリュック、メッセンジャーバッグなどもあった。ワールフレンズ会員の運動靴9足も一緒に梱包した。
現在部員は、1・2年生18名。全員が引渡し式に参加し、梱包作業を体験した。はじめに、高島事務局長から梱包の仕方の説明があり、バスタオルなどが入った箱などゴミの処理を考え、コンパクトに梱包し4箱に隙間なく収めた。ダンボール1箱で送料が7,000円もかかることから、2箱分の送料も集めた。
部長の高田一巧君(2年)は、「自分達の置かれている状況とミンダナオ島は違い、ひとりひとりに届けられたらと思う。舗装されていない道路を裸足で歩くのは大変なので、役立ててくれればと思う。日本との格差を感じ、サッカーボールも入れたので遊んでもらいたい」と話した。
顧問の片山智和教諭は、「地域に密着した活動を行い、人付き合いが苦手な子も、社会の役に立つことや職業体験で、苦手を克服し、皆が良い体験になっている」と話した。
同校・奉仕活動部は、1977年4月の発足した歴史ある部で、2008(平成20)年から同団体に協力し、今回で9年目となる。2013(平成25)年から奉仕活動部として活動を続け、平成27年度の奉仕活動は、70回を超える。平成25年度には、600足の運動靴の寄贈を受けるなど、ミンダナオ島への支援活動も定着してきた。
この他、4月・6月・9月・11月の交通安全運動では、登校時間前の10〜15分を利用して住吉神社前に立ち、交通安全を呼びかけている。また、職業体験型の活動として、保育園や学童保育、グループホームなどの施設でボランティア活動を実施し、児童養護施設「黒松内つくし園」の小樽宿泊旅行の手伝いなど積極的に参加している。
高島事務局長は、「皆さんが物資を集めたり梱包した、今日の経験は、これからの役に立つと思う。今月中に発送し、2ヶ月かかってミンダナオ島の子ども達に届くと思う。その写真が届いたら皆さんにお知らせします」と感謝を述べた。
同団体は、2006(平成18)年から発展途上国への運動靴支援を行い、今年度は、12月に朝里小学校から、2月に海星学院高等学校(室蘭)から約60足の運動靴が届き、これと合わせて約120足の運動靴を送る予定。
発送は今月中に行われ、2ヶ月かけてフィリピン・ミンダナオ島に到着する予定。
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