第1回定例会閉幕! 新年度予算など59議案を可決

 小樽市議会第1回定例会は、3月22日(月)13:00から、本会議を再開し、議案62件のうち、議案第1号平成28年度小樽市一般会計予算など59件を可決した。
 共産党から提出された「非核港湾条例案」と、議案第1号平成28年度小樽市一般会計予算修正案の2件を否決。先議した議案第58号小樽市教育委員会教育長・林秀樹氏の任命について同意した。
0322council.jpg また、最終日に提出された決議案第1号「森井秀明市長に猛省を促し、議会制民主主義の尊重を強く求める決議」は、共産党は棄権の態度を示したが、自民・公明・民主・新風小樽の賛成多数で可決された。
 同定例会は、当初、2月24日(水)から3月16日(水)までの22日間としていたが、29日(月)の本会議で、自由民主党・鈴木喜明議員の代表質問の中で、森井ひであき後援会通信に関して市長が「議会にそぐわない」として再答弁を拒否したことが問題となり、再開の見通しが立たないまま6日間の空転が続いた。
 3月7日(月)にようやく再開し、予算特別委員会は通常6日間のところ4日間に短縮して、22日(月)まで会期を28日間とし、本日本会議を再開し、各議案を採決し閉会した。
 森井市長が就任してから、これまですべての定例会で、紛糾・空転を繰り返し、夜間議会にずれ込んだり、会期を延長するなどしてきた。市長の政治姿勢を改めてもらうため、動議を2回提出してきたが、いっこうに改善されないため、この度、市長に反省を求め、議会制民主主義の尊重を強く求める決議が、斉藤陽一良議員・林下孤芳議員・山田雅俊議員により提出された。
 提出者を代表して山田議員は提案説明の中で、「森井市長の議会における不誠実な態度や甘えた発言は許されない、また、市長は、市民の負託を受けていること、市議会を構成する議員も市民の負託を受け、市議会は、行政の監視、政策の提案を行い、議決することが大きな役割。真摯な答弁を行うことが議会制民主主義の下で求められている。審議の中での市長の発言に対しても、市民の信頼を損ねることにつながる」とした。

 無所属・石田博一議員は、この決議案に対して反対の立場で討論した。他の議員からの激しいヤジが飛ぶ中、「市長部局へ様々なことを押し付け、議員の方にも落ち度がなかったのか考えてほしい。議員としての質問内容、仕方など今一度省みてもらいたい。もっと歩み寄るべき」などと述べた。
 公明党・千葉美幸議員、民主党・佐々木秩議員、新風小樽・安斎哲也議員は賛成の討論を、共産党・新谷とし議員は、棄権の態度を表明した。
 新谷議員は、「1週間の空転の末再開され、本来6日間の予算案審議が4日間に短縮され、各委員会ごとの審議ができず、市民の様々な要望を十分に反映できなかった。共産党は、市長に後援会通信に対する質問書の提出に参加していなかったが、市長は、後援会の代表となっている以上、議長が指摘したとおり、人権やプライバシーを侵害しないことであれば、質問には真摯に答えるべきと思う。市長にも反省をしてもらわなければならないという決議案の趣旨は理解できるが、本定例会の提案は、市民生活を応援することも多くあった中で、市長の政治姿勢に終始する質問がみられたことは残念」と述べた。
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