予算特別委の質疑終了 森井予算成立へ


 小樽市議会第1回定例会予算特別委員会(濱本進委員長)が、3月15日(火)13:00から行われた。民主党・新風小樽・自民党・共産党・公明党の順番で質疑が行われた。
 今定例会は開会後まもなく、市長の後援会通信の答弁を巡り、紛糾・空転を続け、異例の1週間の休会を経て再開。通常6日間の予算特別委員会の日程を4日間に短縮して開かれ、度々の空転を重ね、本日最終日を迎えた。
 採決では、議案第1号修正案は否決。原案は可決。この他議案については可決となり、閉会した。
 これにより、スッタモンダの末、ようやく、森井市政初の年度予算の成立が確実な情勢となった。
0315council.jpg 毎回、市長の後援会通信に関して、市長記者会見での答弁問題が取り上げられ、法的な問題が懸念される中、高橋龍議員(新風小樽)から、「弁護士から”市長の訂正は、公文書偽造に当りうる”との見解を受け、市総務部からは、(弁護士から)発言の内容を書き換えるより、注釈でするべきと回答があった」と報告された。
 市長は、「訂正を申入れたことで、そのような心配にまで至っている。私も二度と勘違いをしないとは言えないし、錯誤が起りうることもあり、素直に訂正をしてもらいたい。このようなことがないように気をつけたい」と述べた。
 除排雪については、今年度は雪が少なかったにも関わらず、市民による苦情が多く、きめ細やかな除排雪と言っていた市長が排雪の抑制をしていたのではとの疑いが浮上している。
 排雪作業に市長が関与していたのかの質問に雪対策課は、「基本的には、除雪対策本部で排雪作業を検討し、市長と相談しながら決め、市長がNG(排雪しない)を出した場合で議論した結果、排雪をしなかったことや、一時期排雪を見合わせた時も市長と打合せをしていた」ことを明らかにした。
 千葉美幸議員(公明)も、排雪について質問。「今年は、雪が少なかったが、多くの要望が寄せられ、排雪依頼の件数が406件もあった。必要なヶ所、適切なタイミングだったのか疑問を持った。今年度3月9日現在での除雪費の執行状況は、除雪費は予算で6億9,500万円で、執行額が5億8,600万円で執行率84%。3月9日現在の排雪作業の執行額は、3月において2億8,000万円を見込み、1億8,000万円。執行率は65%となり排雪作業を抑えているのでは?
」と指摘した。
 雪対策課は「道路状況を見極め進めてきた結果」と答弁。千葉議員は、「数字をみると明らかに排雪を抑制したのでは?」と見解を求め、「市長はきめ細やかな除雪と述べているが、400件の要望や苦情。市民の期待を裏切っているのでは?」と質問。
 市長は、「少雪の中でパトロールを強化し、要望を受けてすぐ出すのではなく、現状を見て他の方法など工夫しながら対処したことの結果。当然、来年以降雪が多いことがあり得る。予算を組んだ中でできることが理想であり、余力を残せたことで対応できることへ結びついた。今後の環境を作ることも重要なこと」と述べた。
 千葉議員は、「予算内ですることが責務であり、排雪の要望がこんなにあるのは、排雪を抑制したことになる」とした。市長は、「職員が要望を受け現場を見て、結果的には抑制に繋がったと思う」と述べた。
 自民党・鈴木議員は、議会の休会が続く中、市長から市議会へ提出された申入書について質問。「その申入書の内容は、議会は後援会通信に関しての議論ではなく、正当な議論をすべきとしたもの。何か制限をしようと提出しているものではない」とした。
 市長は、「公文書は、議会が止まった時の思いで、再開に向けた内容で、再開したので完結した部分」と述べたことに対して、鈴木議員は、「終わったからいいと簡単にできる内容の文章ではない」と厳しく非難し、撤回はできないなら、同等な手続きを求めた。
 市長は、「その時の(休会が続く中)私を含め、理事者側の思いを議員に伝えようと申入れたもので、撤回する理由が見当たらない」と答えた。
 明日、3月16日(水)13:00から各常任委員会を予定している。
関連記事
あんてつが行く