空転が続く小樽市議会(横田久俊議長)は、3月4日(金)15:00から、市役所(花園2)別館第2委員会室で、臨時の各党代表者会議を開き、異常事態を打開し正常化に向けて話し合いが持たれた。
第1回定例会の会派代表質問初日に、自民党の鈴木喜明議員の再質問で紛糾。その後、休会が続き、5日間の空転が続きている。
森井市長は、議会にそぐわないから答弁を差し控えたいと言ったことを答弁とし、議会側は答弁していないと、両者の解釈に大きな差が生じている。2月29日(月)の本会議の議事録と中断後の議会運営委員会の議事録を整理し協議したいとし、高橋克幸副議長と上林猛副市長が継続的に交渉しているが、本日も具体的な進展は見られなかった。
臨時の各党代表者会議で、高橋副議長が上林副市長と協議してきた内容を報告し、「なんとか接点を持ち、議会を開会させたいと、今日まで副市長と話し合った。大きな認識の違いがある。議会を開き審議を進めたい思いは、副市長も同じ」と話した。
横田久俊議長は、「人権侵害などの特別な理由がないかぎり、市長が議会にそぐわないと判断することを一度認めると、様々な答弁をしなくて良いことになり、議会の権限を放棄することにつながる。打開できれば良いが、上手くいかない可能性もある」とし、このような事態はこれまでになく、極めて重大なことと重く受け止めた。
佐藤議会事務局長によると、3月16日(水)18:00までに本会議が開会されなければ、自然閉会となる。追加提案や共産党の非核港湾条例の議案59件が上程されているが、全部審議未了となる。4つの常任委員会と特別委員会にある請願陳情についても廃案となる。
来週の頭から正常化できるとなれば、代表質問2日・一般質問1日・予算特別委員会6日・常任委員会1日・特別委員会1日、何も混乱がなければ24日が最終日となる。2日遅れると、3月の末になり極めて厳しい状況。予算特別委員会の日程を短縮するなどなんらかの手続きをとらなければならないかもしれない。
当初予算が流れると、4月以降予算が0ではやっていけないため、暫定予算となる。もしものことを考え、財政課で、暫定予算の組み方を考えている最中。
暫定予算は、基本的には3月中に臨時会を開かなければならない。議案説明があり、このような状態で上手くできるかと考えると時間が切迫している。議会を開く時間がなければ、先決処分することができるが、極めて時間がなく厳しい状況が考えられる。
各会派の代表は、「市長の考えが分からない。銭函駅のエレベーターなどせっかく期待している市民もいる」、「正常化に向けて努力をお願いする」、「自分が提案した予算に対して責任がない。本来ならば市長が心配することだ」、「市長就任後、これまでも正常化のために譲ってきた。議会のせいにして責任が全く感じられない」、「しっかり市民に説明してもらいたい」などの意見があった。
横田議長は、ひとりひとりの意見をしっかりと聞き議論し、議会として統一した態度を示すために「全員協議会」の開催を視野に入れているとした。
17:05から、議会運営委員会を開き、4日の休会を決めた。
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