小樽市議会第1回定例会は、2月29日(月)の会派代表質問の中で、森井秀明市長が再答弁を拒否したことが問題となり空転。その後、具体的な進展もなく、3月3日(木)17:00に開かれた議会運営委員会で、3月3日の休会を決定した。これで4日間も空転が続き、今後の開会の見通しが立たない異常事態が続いている。
森井市長の解釈認識と議会側と大きな差があり、2月29日(月)の本会議の議事録と中断後の議会運営委員会の議事録を整理し協議したいとし、高橋克幸副議長と上林猛副市長が継続的に交渉しているが、具体的な進展は見られなかった。
市長は、後援会通信に関しては、議会での答弁は差し控えると言ったことが答弁で、これ以上の答弁に応じる必要はないとしている。
17:00に議会運営委員会が開かれ、本会議開議に向けた交渉の経過を、高橋副議長から、「13:00から1時間強、副市長と話し、市長と議会との認識の差や本会議の議事録と当日の議会運営委員会の議事録等を再度確認し、それを前提に探っているところだが、現在大きな進展はなく、開会へ向けてこれかもしっかり継続的に行いたい。現状では、すぐに結論が出る状況ではないと判断した」と報告した。
これを受けて、濱本進委員長は、心苦しく残念であるが昨日に引き続き、本日の開会を断念し休会を決定した。明日以降も交渉の経過を見守りながら、理事会・議会運営委員会を開催する予定。
横田久俊議長は、「空転が続き、早く開会したい思いは一緒だと思う。当初予算を抱え重大な局面に達していると思う。副議長には大変苦労かけているが、1日でも早い打開へ向け難しい交渉をさらにお願いすることとなると思う」と述べ、1日も早く解消されることを願った。
市役所本館正面玄関の案内板に「本会議 開会時刻 未定」の張り紙を掲示したままで、議事堂は施錠され、扉には同じ張り紙が貼られていた。
市長は公人であり、議会では、議員から問われるいかなる質問に、正々堂々と受けて立つことが求められるが、森井市長は、政治姿勢を問われると、頑なに答弁拒否を続けている。これでは、自分に都合の悪い質問には答えず、都合の良い質問だけに答えるということになってしまい、言論で決着をつける議会制民主主義の否定にも繋がってしまう。
自ら提案した新年度予算を棚上げにしてまで答弁拒否を続ける森井市長の頑なな態度では、議会側との対立が深まるだけだ。こんなことで、空転が4日も続き、何ら審議が行われないのでは、市民の信頼も飛び散ってしまうだろう。
答弁の仕方は多様で、どのようにでも答えられるのだから、答弁拒否などという殻に閉じこもることなく、正々堂々の答弁が求められている。
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