開会中の小樽市議会(横田久俊議長)の第1回定例会で、森井秀明市長が、記者会見と市議会では、全く正反対の答弁を行い、関係者からは、二枚舌の答弁だと波紋が広がっている。
二枚舌の答弁だと問題になっているのは、森井市長後援会通信に関しての政治姿勢を問われる中での答弁から明らかになった。
1月29日に開かれた市長定例記者会見で、後援会通信について問われた森井市長は、記者会見記録(市のHP)では、記者の「読んでいるわけですね」との質問に対し、「後で、読ませていただきました」と明確に読んだと言い切っていた。
しかるに、2月29日(月)の市議会本会議では「内容は読んでおりませんでした」と正反対の答弁を行った。
記者会見と議会とで、正反対の答弁をしたことで、どちらかの答弁で嘘をついていることが白日の下に明らかになった。
誰にでも判る正反対となる嘘を平気で並べ立てて、その場を言い繕って済ませようとする森井市長の態度からは、一片の誠実さも感じられず、公人として、市のトップリーダーとしての必要な資質が大きく欠けていると言わざるを得ない。
市議会を紛糾・空転させている大きな原因は、森井市長自身にあることを認識して、誠実な対応に改めることこそが今求められている。この意味からも、森井市長が今後の市議会対応をどのように行っていくかが注目される。
◎1月29日の定例市長記者会見記録(市のHPより)
(小樽ジャーナル)
この通信のことは、ご存じであって、内容も森井さんが十二分に承知していると理解してよろしいですね。
(市長)
大枠は聞きましたけれども、詳しくは内容については把握ができておりません。私自身を支援していただいている方々が、いろいろな状況を鑑みながらお作りいただいたというふうに思っておりますので、私としては大変心強いことだなと思っております。
(小樽ジャーナル)
読んでいるわけですね。
(市長)
後で、読ませていただきました。
◎2月29日(月)の本会議での市長答弁(録画より)
(市長)
記者会見の件についてですが、私、この時に文面に書かれているように、大枠は聞いておりましたが、内容は読んでおりませんでした。それで、その時に、のちほど読ませていただきますという思いでお話をしたとこであります。言葉としてはこのようになっていたようでございます。
その点については、しっかりと言葉を間違う事のないようにしてまいりたい。それについてご理解いただきたい。大変恐縮です。失礼しました。
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