小樽市議会第1回定例会の会派代表質問2日目が、3月8日(火)13:00から、市役所(花園2)本館2階議事堂で開かれた。
公明党・斉藤陽一良議員・民主党・面野大輔議員・新風小樽・安斎哲也議員の3会派代表質問と無所属・石田博一議員の一般質問が、当初の予定より1週間遅れで行われた。
1人目の斉藤議員は、市長の政治姿勢を問う中で、今議会の休会の原因となった「森井ひであき後援会通信」についてや「職員人事」ついて質問したところ、「答弁を差し控える」と相変わらずの答弁拒否の態度を貫いたため、斉藤議員をはじめ、各議員からの議事進行が相次ぎ、休憩となり、議会の空転が頻繁に起きている。
斉藤議員は、市長が答弁拒否に明け暮れることに情けない思いを示した。「森井市長の平成27年6月の職員人事は異例の独断専行で、市役所始まって以来のことだ。市政の改革でもなく行政の私物化だ」と批判した。人事異動後、降任を申し出た職員の数について質問。「過去にも申し出があったのか、以後、このような人事を行わないことを明らかにし、平成28年度の基本的な方針を示すよう」尋ねた。
また、問題となった「森井ひであき後援会通信」については、1月29日の記者会見で、自ら読んだのかは幾分曖昧だが文章の存在を認め、ありがたい・心強いなどと述べ、斉藤議員は、「内容を確認しないまま発言したのなら不適切極まりない」と怒りを顕にした。
安斎議員からも同様の質問があり、同通信に書かれている議員への誹謗中傷とも取れる内容について明確な答弁を求めた。まさに市政運営に直結する問題であるとし、後援会と同様の考えなのか質問した。
人事異動について森井市長は、「昨年の6月の人事異動後の希望降任の申し入れ者数につていては、人事管理上慎重な対応が必要と考え、この場での答弁は差し控え、今後、降任を申し出ることのないよう、適材適所の観点に立って人事配置に努めたい」とした。
後援会通信については、「私を支えようと思って作ったもの、心強い」と答えた。記載内容については、「後援会に問い合わせてもらい」と同じ答弁を繰り返した。
斉藤議員は、再々質問の中で、市長の説明責任を追求。後援会通信についての内容についてなぜ答えないのか、質問書もなぜ受け取らないのか、議会議論に何故そぐわないのか、これまでの空転した原因となる答弁拒否について質問。
市長は「議会にそぐわない」と何度も繰り返し、他の議員からも議事進行が相次ぎ、横田議長は、もう少し踏み込んだ答えを求め15:40から16:50まで休憩した。
再開後、市長は「議会の場は、政策論議をする場で、政策についての議論が中心となる。後援会通信においては、それとは違い議会議論には馴染まない」と答えた。
面野議員は、平成28年度当初予算総括や小樽市総合戦略について質問。市長は、「公約通りの編成ができたかについては、多くの課題が山積する中、すべての公約が実行段階ではないが、小学生までの医療費無料化に向けてや、JR銭函駅のバリアフリー化、ふるさと納税の推進について予算編成した」と答弁。
「銭函駅の工事の着工については、1日あたりの駅乗降者数が、銭函駅は約5,300人、南小樽駅は約3,600人で、銭函駅の利用が多く、南小樽駅の方が周辺を含めた整備に時間がかかることから銭函駅を先行した。平成28年度の整備事業として、本駅が国に事業採択された場合を前提とすると、工事の着工は、本年6月頃、完成使用開始は来年3月頃となる見通し」とした。
安斎議員は、参与について支払われた300万円が必要だった理由と、市長の述べるどこに実績があるのかを質問。市長は、「公約の早期実現に向けて政策に関するアドバイザーが必要となり、行政と民間の両方の経験と知識を有する方を任用し、それに見合った報酬を支払った。参与の実績については、主なものとして除雪拠点を増設したことにより、除排雪業務の改善に取り組んでもらった」と答え、今後、参与を新たな制度として提案するとしている。
本日の質疑も夜間議会となり、21:30に散会となった。3月9日(水)13:00から、一般質問を予定している。