小樽市文化団体協議会(川村治男会長・56団体)は、小樽雪あかりの路と連携して、2月10日(水)から13日(土)までの17:00と19:00の2回、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで「A Crystal Night in Art Musseum」を開催し、アーティストバンクに登録する2つの団体がジャンルを超えたコラボレーションに挑んだ。
様々なジャンルの作家が自由に表現する「WEVE展」(江川光博代表)の会場で、直江博子創作バレエ研究所(上野亜希子代表)の選抜メンバー13名が、コンテンポラリー・ダンスを上演した。
1949(昭和24)年に発足した同会は、小樽の文化・芸術活動の振興を進めてきたが、会員の高齢化や加盟団体の減少から、後継者不足などの課題を抱え、その解決策として、小樽雪あかりの路の開催期間に合わせ、同会加盟の団体の発表の場を設けパフォーマンスを行うことで、活動の情報を発信し、会のPRや活性化に繋げようとした。
WEVE展は、競作の場を願う13名の自由な個展の集合体として、1988(昭和63)年から開かれ、2006(平成18)年に、新しい波を小樽から発信しようと改名し、年1度美術館で作者の個性を活かした魅力的な作品展を開催している。
今回は、文団協からの依頼で、ダンスパフォーマンスのための、油彩・彫金・日本画・コンテンポラリーアート・版画・立体など13名の25点を展示している。
直江博子創作バレエ研究所は1957(昭和32)年に創立し、クラシックバレエを中心に健康体操やリズム体操などを幅広く指導している。
同所・振付家の大江帆那氏が創作した「KuRuRi 今までのこと…覚えていますか?」と「Lit… 聞こえる 感じる 灯リガトモル瞬間」を17:00と19:00に交互に約15分間上演。中学1年生から20代まで選抜メンバー13名が出演した。
「kuRuRi」は多様な生き方を表現し、「Lit」は雪あかりの路をイメージし、灯がともる瞬間や生まれる瞬間をイメージしたという。
10日(水)17:00の初回には、観客50名が集まる中、白い衣装をまとった9名が「Lit」を上演。緊張感が漂う中、バレエが組み込まれたコンテンポラリー・ダンスを披露し、観客の想像力を掻き立てた。
同日2回目の19:00からは「kuRuRi」を上演した。明日は、17:00から「kuRuRi」を、19:00から「Lit」を、後日交互に上演する予定。
上野代表は、「バレエの劇場とは違うフラットな空間でかつ作品の前という特別な場所。それぞれが自由に感じ楽しんでもらいたい」と話した。
「WEVE展」ナカムラアリ氏は、「たどたどしく、少女ぽっさが新鮮だった。鍛えられた動きに感動した」と話し、同・八重樫眞一氏は、「2点の油彩を出展し、1点は”命”、記憶を辿り、人をテーマとした作品。ダンスの中で人を労わる姿に過去の記憶と重なり感動した」と感想を述べた。
第1回小樽市文化団体協議会・雪あかりの路ジョイント事業
「A Crystal Night in Art Musseum」
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー
◎「WAVE展」 2月10日(水)〜14日(日)16:00〜21:00(最終日18:00)
◎「コンテンポラリー」直江博子創作ダンス研究所
2月10日(水)〜13日(土)①17:00・②19:00 各15分程度
◎第1回文団協・雪あかりジョイント事業のお知らせ