雪と灯りに包まれる街 小樽雪あかりの路開幕

 第18回小樽雪あかりの路が、2月5日(金)から14日(日)までの10日間の日程で開幕した。
 オープニングセレモニーが、5日(金)17:00から浅草橋街園で開かれた。米花正浩・杉江俊太郎副実行委員長・小川原格相談役・森井秀明市長・横田久俊市議会議長・中村裕之衆議院議員・ミス小樽の菅真奈美さんと眞田夏奈衣さん・小樽在住のシンガー浅原富貴子さんが出席。大勢の観光客が見守る中、キャンドルに灯火して点灯式を行ない、開幕を祝った。
yukiakariopen1.jpg 引き続き、浅原富貴子with Sea of Graceによるゴスペルコンサートが開かれ、幻想的な灯りの中、澄んだ歌声が響き渡った。
 運河の水面には、200個の浮き球キャンドルを設置し、幻想的な光景に包まれた。その様子を見ようと大勢の観光客がつめかけ、運河散策路は混雑した。灯りやオブジェをバックに撮影するカップルや親子連れで溢れた。
 浅草橋中央には、今年も潮まつり実行委員会によるハート型のオブジェが作られ、運河散策路には、市内の9つの企業や団体がオブジェを制作。多くの人々が行き交い、幻想的な光景を楽しんだ。
yukiakariopen2.jpg 手宮線会場では、恒例の星やハートを模った雪をいくつも重ねたオブジェが登場し、撮影スポットとなっている。
 その傍には、フェルト帽の男性・宮城県仙台市在住の千葉洋さんが熱心に制作に励んでいる。9回目の参加となる今回は、2月2日(火)に小樽入りし、最後の打ち上げまで出席する予定だ。千葉さんは、「大変だと思ったことはなく、遊ばせてくれてありがとうと言いたい。到着した時には、雪が少なくてびっくりした。手宮線会場の入り口周辺が担当しているエリアで、人が立ち止まったり撮影したり渋滞するのが目標」と笑顔で話した。関連記事

 その他、韓国人ボランティア「OKONO」、中国人ボランティア「eVOL」、日本人学生ボランティア「橙」と、市内高校生がオブジェを制作し、祭りを盛り上げた。

 小樽のシンボル天狗山では、18:30から、天狗太鼓の打演とともにオープニングセレモニーを開催した。スキー場のゲレンデをスキー学校の生徒達が、手にたいまつを持って滑り降りる”たいまつ滑走”が行われ、雪国ならでの光景が広がった。
yukiakari-tengu.jpg また、雪あかりの路の開幕を告げる打ち上げ花火が、ゲレンデの上空に舞い上がり、真冬の花火に来場者から大きな歓声と拍手が送られていた。
 準メイン会場の朝里川温泉会場や、市内41箇所のあかりの路会場も灯りが灯され、10日間の祭りがスタートした。
 前回の入込み客数は49万6,000人。さっぽろ雪まつり期間と重なり、増加する外国人観光客の影響もあり、前回を越える来場者を期待している。
 東京から2泊3日でさっぽろ雪まつりに来た20代の女性は「たまたま小樽に来て、祭りを知り、水上の灯りやかまくらも綺麗だった」と満足した様子だった。
 小樽雪あかりの路HP
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