森井市長が初の予算査定 市長ヒアリング始まる


 小樽市役所(花園2・森井秀明市長)の2016(平成28)年度予算編成を精査する「市長ヒアリング」が、1月19日(火)から、別館3階第2委員会室で始まり、森井市長や小鷹孝一総務部長、前田孝一財政部長、上林猛教育長ら10名が集まり開かれた。
 初日の19日(火)11:30から約20分間、その様子を報道機関に公開した。前田財政部長が概要を説明。昨年4月に就任した森井市長にとっては、初めて行う新年度の予算編成。
 「就任後初めて行う予算査定に向けて、初日を迎え楽しみであるが、市民の期待に応えるためにも、もちろん公約は反映させ、小樽を元気にするために今まで取り組んできたことを含めて、自分なりに垣間見たい。財政状況の厳しさは依然として残り、その中で取捨選択しながらできるところから反映させたい」と述べた。
0119mayerhearing.jpg 質疑応答で、一番重視している分野について、市長は、「公約で掲げた部分を一番重視したいが、過去の市政とリンクする部分もあり、新規で行うことは財政状況を見て考えたい」とした。
 新規で行うこととして、「医療費や保育料の無料化について、予算として具現化したい」と述べた。市長の公約では第3子以降の保育料無料化を掲げている。
 どこまで反映できるかについては、「思いとしては100としたいが、段階的に踏み込みたい。国の制度改正と併せて検討したい」とした。
 歳入の状況については、市税収入は人口減の影響があるが、国からの情報がまだなく、小樽市にどんな影響があるのか把握しきれていないが、市長は「マイナス要素の可能性を見込み何とも言えない。ふるさと納税を春から導入し、歳入増に向けて取り組みたい。予算編成で反映したい」と述べた。
 新市営プールについては、「場所を決めきれていない。この28年度でいきなりとはいかない状況」と述べ、「除雪の課題がすでに出てきた。その検証をして来年度に向けてしっかり取り組みたい」とした。
 市長ヒアリングは、21日(金)までの4日間開かれ、各部の担当者から、新規事業等について説明を受け、2月中旬までに平成28年度予算案を査定する予定。
 平成28年度地方財政対策の概要